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[内製化支援推進] ANGEL Dojo 2023 活動報告と結果発表!
今年度の ANGEL Dojo について、2023 年 10 月 13 日に最終発表会、2023 年 10 月 27 日に最優秀チームを決める選抜チームによる「頂上決戦」を実施しました。本記事では、中間発表から頂上決戦までの模様をレポートいたします。頂上決戦は Amazon Web Services Japan 公式 YouTube チャネルで視聴可能です。
ワークショップや中間発表を通してサービスをブラッシュアップ!
今年度の ANGEL Dojo は 2023 年 7 月 13 日に開始しました。7 月の企画フェーズでサービスのコンセプトを決めていただいたのち、2023 年 8 月からは設計・開発フェーズに入りました。設計・開発フェーズでは以下のようなトレーニングを通して、開発プロセスや手法を学び、サービス開発に挑戦しました。
- アジャイル開発・スクラムワークショップ:アジャイル開発の基礎を学び、スクラムイベントを体験するワークショップを通して理解を深めてもらうトレーニング
- プロダクトオーナーワークショップ:プロダクト成長の鍵を握るプロダクトオーナーについて学び、プロダクトバックログの作り方をワークショップを通して体験できるトレーニング
- ふりかえりワークショップ:開発プロセスの改善の手法である「ふりかえり」の意義と実施方法を座学とワークショップを通して学べるトレーニング
- モブプログラミングワークショップ:モブプログラミングをチームで実践し、その効果を感じていただくワークショップ
- クライアント開発の基本:Web クライアントの歴史から現代におけるトレンドまで学んでいただける座学
参加者からは、以下のようなコメントをいただきました。
- 「今回のワークショップでスクラム開発をする目的や取り入れ方、実施するべきことなどが分かりとても勉強になりました。」
- 「スクラムの経験はあったが、プロダクトオーナーの視点で勉強することは無かったため、非常に勉強になった。」
- 「モブプログラミング、非常に良いと思いました。特に新しいことをする場合には初めのうちほどモブプログラミングを取り入れていければと思いました。」
コメントからもアジャイル開発の基礎を身につけて、実践を通して体感いただけたと考えております。
そして、2023 年 9 月 8 日に中間発表を実施しました。中間発表では、企画したサービスのプレゼンテーションとデモを実施いただき、参加者同士で、質疑応答やフィードバックをしていただきました。どのチームも 40 件を超えるたくさんのフィードバックが集まり、サービスの企画やアーキテクチャに対するブラッシュアップに繋がったようです。
中間発表後は以下のようなトレーニングを通して、サービス企画やアーキテクチャのさらなるブラッシュアップを実施していただきました。
- BizDevOps ワークショップ:サービスの事業化に向けて、サービスの目的や事業計画を検討するワークショップ
- Well-Architected 基礎:クラウドアーキテクチャのベストプラクティスをまとめた AWS Well-Architected について学び、自チームのアーキテクチャに対して実際にレビューを行うワークショップ
- プレゼンテーションノウハウ:プレゼンテーションの見せ方について学ぶ座学
- ライブアーキテクチャレビュー:チームをピックアップし、スペシャリストによるアーキテクチャの公開レビューの実施
参加者からは、以下のようなコメントをいただきました。
- 「AWS に対する理解が深まったと共に、作成した構成図の不足点や選定していたソフトの妥当性を確認することができた。」
- 「W-A を実際に考え、色々な視点、不足している点など検討すべき事項を実践的に考えることができ、非常に参考になった。」
- 「アーキテクチャ図だけではなく、ビジネスとしてやっていけるかの観点も合わせての話があり、自身のサービスと比較して考える機会になった」
トレーニングを通して、各チームが企画していたビジネスやサービスのアーキテクチャをよりよくするためのアイディアを得ることができました。
3 ヶ月の集大成!最終発表!
そして、いよいよ 2023 年 10 月 13 日に 3 ヶ月の集大成である最終発表を迎えました。ユーザー企業から 6 チーム、パートナー企業から 7 チームがプレゼンテーションを行い、企画・開発したサービスを紹介しました。表彰として、ユーザー企業チーム・パートナー企業チームがそれぞれ以下の 2 つの賞を受賞しました。
- ANGEL 賞:ビジネス的に優れている / サービス全体の完成度の高さという観点で参加者と聴講者から投票
- ベストアーキテクチャ賞:AWSJ の Partner Solutions Architect にて Well-Architected の観点などで選定
見事、受賞されたのは以下のチームになります。おめでとうございます!
ANGEL 賞
- ユーザ企業部門
- 第 1 位:コクヨ株式会社 チーム
- 第 2 位:株式会社プレステージ・インターナショナル チーム
- パートナー企業部門
- 第 1 位:株式会社アイディーエス / アイレット株式会社 チーム
- 第 2 位:株式会社オージス総研 / デロイト トーマツ ウェブサービス株式会社 チーム
ベストアーキテクチャ賞
- ユーザ企業部門
- 株式会社エフピコ チーム
- パートナー企業部門
- キヤノンITソリューションズ株式会社 / 株式会社ゆめみ チーム
どのチームの発表も非常にクオリティが高く、実際に動くアプリケーションのデモまで作成されていた点が素晴らしいと感じました。今年は数字をうまく活用して納得感のあるビジネスを企画され、実際にユーザに利用していただいて、そのフィードバックをうまく取り入れているチームが多く見られました。また、もう一つ特徴的だったのは 2023 年 9 月 29 日に一般提供を開始したばかりの生成系 AI サービス Amazon Bedrock を最終発表までの 2 週間でサービスに組み込んだチームが 3 チームもあったことです。短期間で状況の変化に柔軟に対応し、俊敏性の高い開発を実践いただけたと考えております。
頂上決戦と頂点に輝いたチーム!
2023 年 10 月 27 日に最終発表の受賞チームの中から最優秀チームを決めるイベントとして「頂上決戦」を開催しました。昨年と同様に ANGEL Dojo での素晴らしい成果を、ぜひ多くの皆さんに知っていただきたいという想いから、YouTube Live で生配信を行いました。
最優秀チームの選出は、審査員による合議の形をとりました。審査員は以下の AWSJ のメンバーが担当し、審査を実施いたしました。
- 技術統括本部 技術推進本部 本部長 小林 正人
- シニアデベロッパースペシャリストソリューションアーキテクト 福井 厚
- シニアサーバレススペシャリストソリューションアーキテクト 下川 賢介
審査の結果、見事優勝されたのはユーザ企業である株式会社エフピコのチームの皆様でした。明確な課題設定、自分たちに必要なツールをうまく活用していた点、ユーザのフィードバックの取り込みを素早く行われていた点、効果をしっかり数値化していた点などが評価され受賞となりました。
今後に向けて
今年度は、コミュニティをテーマに ANGEL Dojo を実施しましたが、サポートする側だけではなく、参加者同士でも教え合い切磋琢磨しながら、個人だけではなくチームとしての成長をされていたように感じます。参加者の皆様からは「自分たちは全力を出し切った」、「結果は結果として後悔はない」といったようなコメントを頂戴しております。ご参加いただいた皆様が、ANGEL Dojo の正式名称である AWS Next Generation Engineers Leaders Dojo という名前の通り次世代のエンジニアリーダーになり IT をけん引していただけることを確信しております。
最後になりますが、ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様に改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
ANGEL Dojo の過去の取り組みについては、APN Blog:Tag: ANGEL Dojo でご覧いただけます。あわせてご覧ください。