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Kiro/Amazon Q Developer キャンペーン & Meetup 開催レポート

パートナーソリューションアーキテクトの大林です。

2025 年 9 月から 10 月にかけて、AWS パートナーネットワーク (APN) 参加企業に所属するエンジニアを対象とした「Kiro/Amazon Q Developer キャンペーン」を実施しました。本記事では、キャンペーンの成果と参加者の皆様からいただいた貴重なフィードバック、そして本キャンペーン参加者限定で 11 月 6 日に開催した Meetup の様子についてご報告します。

Kiro/Amazon Q Developer キャンペーン

本キャンペーンは 2 部構成で実施しました。第 1 のキャンペーンは、AWS Ambassadors の皆様を対象に、ご自身または指名した代理人による、Kiro/Amazon Q Developer に関するブログ記事の公開や、社外向けの登壇の実施をお願いしました。その結果、28 社 52 名の方から以下のようなコンテンツを公開いただいています。

Kiro 関連コンテンツ:

Amazon Q Developer 関連コンテンツ:

第 2 のキャンペーンは、Japan AWS Top Engineers の皆様を対象に、ご自身または同じ企業に所属する同僚のエンジニアの方が Kiro/Amazon Q Developer について評価した内容について、フィードバックをお願いしました。その結果、36 社 88 名の方から以下のような実務での活用経験に基づく貴重なご意見を多数いただきました。

Kiro に関する参加者のフィードバック:

参加者からは、Kiro の多様な機能面で評価をいただきました。
注:2025 年 11 月 17 日の一般提供 (GA) 開始前の評価に基づくフィードバックとなります。

  • 仕様駆動開発:要件定義から設計、実装まで一貫した開発フローを実現できる。画像から仕様を起こしたり、Kiro とチャットで議論しながら開発を進められる機能は、従来のドキュメント作成の手間を大幅に削減することができる。」
  • Spec 機能:ドキュメント・仕様書も自動作成されるため、エンジニアはコア実装に集中できる環境が整っている。また、ドキュメントがリポジトリ内にあるため、コードと一緒にドキュメントを育てている感覚が得られる。」
  • Steering 機能:プロジェクト固有のルールやコーディング規約を長期記憶として保持でき、生成物の再現性が向上する。Steering ドキュメントにプロジェクト計画書やコーディング規約などを記載することで、AI コーディングのインプットに活用でき、成果物の品質が安定する。」
  • Hooks 機能:「トリガー条件が明確で、指示を自然言語で行える点が便利。特に、ドキュメント内に図を Mermaid で埋め込む際、他のツールでは図が崩れることが頻繁にあったが、Kiro では Hooks で検証まで行うことを指示することにより、図の崩れの発生回数を抑えることができた。」
  • 生産性の向上:「簡潔な要件定義だけで包括的なアプリケーション開発が可能となり、ディレクトリ構造の構築やファイル操作まで自動化されているため、開発者は指示に集中できる。要件定義からデプロイまでを驚くほど短時間で完了でき、従来であれば数日かかる作業が数時間で完了することができた。」

Amazon Q Developer に関する参加者のフィードバック:

参加者からは、Amazon Q Developer の多様な機能面で評価をいただきました。

  • プラグイン:「対応しているプラグインの幅が広く、Terraform などの IaC ツールにも利用できる。基本設計書とパラメータシートを読み込ませることで、コーディングまで自律的に実施でき、AI の自動コーディングにより大幅な業務効率化につながった。」
  • トラブルシューティング:トラブルシューティングの場面でも活用でき、大量のログ解析や障害調査において工数を大幅に削減できる。サーバーの名前解決問題やネットワークのトラブル解析など、複雑な問題を短時間で解決できた。」
  • AWS 統合:「AWS リソース関連での精度の高く、マネジメントコンソールとの統合により、開発だけでなく運用業務の効率化にも活用できる。特に Amazon CloudWatch 調査など、マネージメントコンソール上の運用作業で威力を発揮する。」
  • 開発環境の利便性:「VSCode や Eclipse など複数の IDE に対応し、手元の開発環境からシームレスにアクセスできる。MCP 対応によりローカルだけでなくリモート環境でも活用でき、拡張性が確保されている。」
  • カスタムエージェント機能:「複数の目的で Amazon Q Developer を扱う際に、指示やコンテキストを混在させずに利用できるようになったことで、開発効率が大きく向上した。プロジェクト固有のコード規約やルールをカスタムエージェントに設定することで、複数の目的で使い分けができ、認知負荷の軽減にもつながっている。」

Kiro/Amazon Q Developer Meetup

上記キャンペーン参加者の皆様を対象に、11 月 6 日に Kiro/Amazon Q Developer Meetup を開催し、43 名の方にご参加いただきました。前半では、AWS Ambassador であるクラスメソッド株式会社の筧 剛彰氏より、「AI-DLC 体験報告」というタイトルで、AI-DLC Unicorn Gym ワークショップの実施内容の紹介や成果をご紹介いただいています。ワークショップで 50-90% の工数削減を実現し、要件定義や設計フェーズで特に大きな効果が得られたという結果が大変印象的でした。

後半は、以下の 3 つのテーマでラウンドテーブルを実施しました。

  1. 「開発のどの局面で使っていますか?」
    • Amazon Q Developer を、インフラ設計や IaC 作成からコーディング、テスト、ドキュメント作成、運用保守まで幅広い開発フェーズで活用しているということが共有されました。特に、AWS CDK や AWS CloudFormation を使ったインフラ構築、トラブルシューティング、要件定義から実装までの一連の流れで使用されていることが挙げられました。
  2. 「うまくいかなかったことはありますか?どうなるともっと良くなると思いますか?」
    • 参加者の主な課題として、コンテキストウィンドウの制限による作業の中断、MCP 統合時のトークン消費量の多さなどが挙げられました。機能追加要望としては、コンテキスト管理に関する機能拡張などが挙げられました。
  3. 「品質保証についてどう考えていますか?」
    • AI が生成したコードは最終的には人間によるレビューが必須であると考えていることが共有されました。ユニットテストレベルでは品質担保が可能ではあるが、結合テスト以降は課題があるとの意見が多数挙げられました。

全体を通して、「いろいろな人との意見交換ができてよかった」「同じ悩みなどを共有できて楽しかった」「色々な方との交流が持てて、とても有意義な時間でした」といった声が多数寄せられ、参加者同士の活発な議論と情報共有が評価されました。異なる企業に所属されているエンジニアの皆様が一堂に会し、実践的な知見を共有できる機会となりました。Meetup の最後に、本キャンペーンの副賞として配布した、限定 Kiro T シャツを着用し、集合写真を撮影しました。

最後に

本キャンペーンに参加いただいた AWS AmbassadorsJapan AWS Top Engineers をはじめとする AWS パートナーネットワーク (APN) 参加企業に所属するエンジニアの皆様、ありがとうございました。今回のキャンペーンと Meetup を通じて得られた貴重なフィードバックは、AWS サービスの改善に活かしてまいります。