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「クラウド怖い」から「登壇がステータス」の時代へ。Security-JAWS 10 周年イベントが証明した、AWS セキュリティを楽しみ尽くすコミュニティの底力

2026-08-03 | Author : 吉江 瞬 (AWS Security Hero)

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はじめに

Security-JAWS は、2016 年 3 月の JAWS DAYS の懇親会の中で、有志のメンバーで声をかけあい、運営メンバーが集まって結成されました。2016 年 5 月の第 1 回開催以降、3 ヶ月に 1 度の定期勉強会をはじめ、様々な JAWS-UG 支部とのコラボレーション、ワークショップなどを開催してきました。

そして 2026 年、Security-JAWS は発足から 10 周年という大きな節目を迎えました。

10 年間の活動の中で、クラウドやセキュリティを取り巻く環境は大きく変化しました。AWS のサービス数は飛躍的に増加し、コンテナやサーバーレス、生成 AI が当たり前となり、セキュリティの考え方や求められるスキルセットも変わり続けています。一方で、「AWS とセキュリティを楽しみながら学び、共有する」という Security-JAWS のスタンスは、10 年前から変わっていません。

この 10 周年という節目にあたり、単なる勉強会ではなく、これまでの歩みを振り返りながら、コミュニティの歴史や文化を参加者のみなさんと共有できるような特別なイベントを開催したいと考えました。2025 年末頃から運営メンバーで企画を検討し始め、週1回のミーティングを重ねながら内容を具体化していきました。

今回のイベントでは、Security-JAWS のこれまでの歴史を振り返るコンテンツを新旧運営メンバーで登壇することに加え、CFP による最新かつコミュニティならではの AWS セキュリティセッション、参加者同士が交流できる企画、そして 10 年間の活動を象徴する展示やノベルティなど、普段の勉強会とは少し違った特別な内容を用意しました。

Security-JAWS のイベントには、創設当初から参加してくださっている方もいれば、今回が初参加という方もいました。AWS やセキュリティに関わる職種や経験年数も様々です。しかし、クラウドやセキュリティへの好奇心、そして学び続けたいという熱量は共通していると感じています。

10 周年イベントでは、そのような参加者のみなさんへの感謝を形にするとともに、これまで Security-JAWS に関わってくださったすべての方々に「参加して良かった」と思っていただける場を目指しました。

この 10 年間の感謝を込めて開催した Security-JAWS 10 周年イベント。当日の様子やイベントの裏側、運営メンバーの想いについて紹介したいと思います。

 

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イベント準備 (Day1, Day2 共通)

Security-JAWS にとって、10 周年という節目のイベントを開催するにあたり、まず考えたのは「どうすれば、これまで関わってくださった方々に感謝を伝えられるか」でした。

Security-JAWS は、2016 年の第 1 回開催以降、定期勉強会、他支部や他団体とのコラボレーション、ワークショップ、CTF など、様々な形で AWS セキュリティを学び、共有する場を作ってきました。今回の 10 周年イベントは、これまでの 10 年間を振り返りつつ、これからの Security-JAWS らしさも感じてもらえるようなイベントにしたいと考えました。

今回のイベントは Day 1 がカンファレンス、Day 2 が CTF を中心とした構成です。前回の Security-JAWS DAYS と同様に、2 日間とも参加者にとって学びと交流のあるイベントにしたい一方で、10 周年イベントとしての特別感も出したいと考えていました。

オンサイトで参加される方には、会場に来たからこそ味わえる熱量や偶然の出会いを楽しんでいただきたい。リモートで参加される方にも、できる限り現地の雰囲気やセッションの内容を届けたい。その両方を満たすために、今回も配信、会場導線、受付、スポンサー対応、懇親会、ノベルティ、CTF 環境など、細かい部分まで運営メンバーで役割分担しながら準備を進めました。通常の勉強会よりも、企画の段階からかなり多くの要素を盛り込むことになりました。セッションの内容、スポンサー企画、CTF、懇親会、ノベルティといった 3 年前にも実施した内容に追加して、10 年間の振り返り、Builder Cards Security Expansion 体験会などを、2 日間の中にどう収めるかはかなり悩ましいポイントでした。

また、10 周年イベントらしさを出すために、オリジナルのノベルティや会場で配布するアイテムについても検討しました。Security-JAWS らしく、ただ攻めるところは攻める形で AWS セキュリティやコミュニティの文脈を感じられるようなデザインや小ネタを入れようとしました。何にインスパイアされているかはここでは述べませんが気になるかたは直接お尋ねください。

前回の Security-JAWS DAYS では、T シャツやパーカーに IMDS や Base64 の小ネタを仕込みましたが、今回も AWS セキュリティコミュニティらしい遊び心を入れられないかを考え、Amazon GuardDuty の Findingsをベースにした JSON 出力の結果をデザインしました。また、ここに含めた謎に回答いただけた方々に今回のパーカーをプレゼントいたしました。こうした細かい仕込みは、気づく人には気づいてもらえるし、気づいた人同士の会話のきっかけにもなります。オンサイトイベントにおいて、こうした偶発的なコミュニケーションを生む仕掛けはとても大事だと感じています。

準備を進める中では、いつものことながら決めることは山ほどありました。タイムテーブル、登壇者調整、会場準備、配信、受付、スポンサー対応、ノベルティ、懇親会、CTF 環境、当日のスタッフ配置など、ひとつひとつは地味ですが、どれかひとつでも欠けると参加者体験に影響します。

それでも、運営メンバーそれぞれが本業の合間を縫いながら、10 周年にふさわしいイベントにしようと準備を進めてくれました。改めて、Security-JAWS は登壇者だけでなく、運営、作問、配信、スポンサー、参加者を含めた多くの方々によって支えられているコミュニティなのだと実感しました。

今回のイベント準備は、まさに Security-JAWS の 10 年間の積み重ねそのものだったように思います。これまでの活動で生まれたつながりや経験があったからこそ、2 日間にわたる 10 周年イベントを形にすることができました。

 

用意した Swag

Missing alt text value パーカー

Missing alt text value T シャツ

Missing alt text value ステッカー (1)

Missing alt text value ステッカー (2)

Day 1 : カンファレンスデイ

参加者の層も、いつもの Security-JAWS に参加いただいている方、久しぶりに参加される方、10 周年をきっかけに初めて来てくださる方など様々です。AWS セキュリティに深く関わっている方もいれば、これから学び始める方もいます。そのため、イベント全体として、初心者にも入りやすく、詳しい方にも楽しんでいただけるバランスを意識しました。

カンファレンスデイでは、実務に根ざしたセッションや、これからの AWS セキュリティを考えるきっかけとなる内容や AWS セキュリティのコミュニティならではのセッションを中心に構成しました。

また、スポンサーの皆さまにも、単にロゴを掲載するだけではなく、参加者との接点が生まれるような形で関わっていただけるように今回も意識しました。Security-JAWS のイベントに参加される方は、セキュリティに対する関心や課題意識が高い方が多いため、スポンサー企業の取り組みや製品、サービスについても、自然な形で知っていただける場にしたいと考えました。今回は株式会社サイバーセキュリティクラウド様とTenable Network Security Japan 株式会社にスポンサーいただき、スポンサーセッションやデモブースも大変好評となりました。大変感謝しています。

スポンサーブースの様子

今回も別の部屋をブースとして活用いただき、ホワイトボードやプロジェクターに映してサービスデモ紹介をいただいたりしました。スポンサーセッションの後に休憩時間となるようにしていましたので、セッション後のブースは大変盛況となりました。

Missing alt text value 株式会社サイバーセキュリティクラウド様のブース

Missing alt text value Tenable Network Security Japan 株式会社様のブース

Day 2 : CTF デイ

問題作成とダッシュボード開発 / 運用について

CTF デイでは、手を動かしながら学べる要素を重視し、知識として聞くだけではなく、実際に試行錯誤しながら AWS セキュリティの面白さを体験できる場を目指しました。CTF 運営で問題作成とダッシュボード開発/運用を行った齋藤さんにもインタビューしたので、その内容をお伝えします。

今回作成した CTF は、AWSについては初心者から中級者レベル、セキュリティについては初心者レベルの方を主な対象として設計しました。

対象者層を踏まえ、本 CTF は競技性を重視した一般的な CTF ではなく、学習に重点を置いた「Educational CTF」として位置付けています。文章や座学だけでは理解しづらいクラウドセキュリティの考え方やリスクについて、実際に手を動かしながら能動的に学習できるよう工夫しました。また、単に問題を解くだけではなく、その過程で知識を効率よく習得できるよう、システム構成や問題設計にもさまざまな工夫を取り入れています。

問題はシナリオ形式で構成し、参加者が攻撃者視点と防御者視点の双方を体験しながら学べるようにしました。前の問題を解くことで次の問題が解放される形式を採用し、段階的に知識を積み上げられるようにしています。また、各問題には考え方やアプローチのヒントも組み込み、単なる正解探しではなく、問題解決のプロセスそのものを学べるようにしました。攻撃者がなぜその行動を取るのか、また一般的に語られる設定ミスが実際にはどのようなリスクや課題につながるのかを理解できる環境として、良い教材になったのではないかと考えています。

ダッシュボードについても学習体験を重視して設計しました。チュートリアルでは問題に加えて理解度を確認するためのテスト機能や、自分なりの気付きや学びを記録できるメモ機能を用意しています。また、デザイン面にも少し遊び心を取り入れ、8bit ゲームをモチーフにしたUIを採用しました。学習コンテンツでありながら、少しワクワクしながら取り組めるような体験を目指した点も、本 CTF ならではの特徴です。

今回の CTF を通じて、少しでもクラウドセキュリティやサイバーセキュリティに興味を持っていただき、日々の業務や学習に持ち帰れる知識や気付きが得られていれば嬉しく思います。また機会があれば、内容をアップデートしたうえでリバイバル開催をしてみるのも面白いかもしれません。

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問題を解いた印象

また、事前に問題を確認せず、一般参加者と一緒に問題を解いた運営メンバーの永瀬さんにもインタビューしたところ、今回の CTF は随所にこだわりが感じられたとのことです。例えば、プラットフォームは CTFd ではなく独自に作成したものが使用されていたり、AI エージェントの利用を想定して通常のCTFより問題数が多かったりと、細部まで丁寧に設計されていました。各問題を繋ぐストーリーもしっかりと作り込まれていたそうです。当該メンバーも途中からAIエージェントを活用しながら解き進め、最後の問題まで時間内に解き終えたそうです。ただ、他の参加者も猛者揃いだったため、結果は 13 位でした。

参加者の中には今回が初めての CTF だったという方もいましたが、ヒントが充実していたことや問題の作りが丁寧だったこともあり、まったく手も足も出なかったという方はほとんどいなかったようです。今回のCTFを通して、多くの方が AWS セキュリティ、ひいてはクラウドセキュリティ全般への知見を深められたのではないでしょうか。

また、当日はちょっとしたトラブルや参加者からの指摘がありながらも、CTF 運営メンバーは AI を活用しながらそれらすべてに迅速に対応してくれました。その対応力は本当に素晴らしいものでした。

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参加者が急遽解説も

また、コミュニティならではなところで、今回 27 問用意していたのですが、Kiro を活用し、およそ 29 分で解かれたリモート参加者に急遽 DM し、現地でどのようにして素早く解いたか、緊急で解説いただきました。こうした臨時対応での緊急セッションを設けることができるのも、コミュニティならではの良い点ではないでしょうか。

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作問メンバーの多大な貢献

近年、CTF はグローバルでも生成 AI を用いて、素早く解くのが当たり前となりつつもある中で、Security-JAWSら しい、競いつつも学びのあるコンテンツを提供したいという、無理難題に対応いただけた作問メンバーには深く感謝しています。

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Builder Cards Security Expansion 体験ブースの様子

前回の Security-JAWS DAYS では CTF を開催しましたが、参加者の中には問題の解き方がわからず途中で手が止まってしまった方や、逆に早い段階で問題を解き終えてしまった方もいらっしゃいました。そのため今回は、CTF の合間に休憩を兼ねて気軽に楽しめる、もうひとつの AWS セキュリティ学習コンテンツを用意できないかと考えました。

そこで目を付けたのが、AWS が提供している Builder Cards Security Expansion です。Builder Cards は、AWS のサービスやアーキテクチャ、セキュリティの考え方などをカードゲーム形式で学べるコンテンツです。座学で学ぶだけではなかなか身につきにくい内容も、ゲームを通じて参加者同士で会話しながら体験できるため、学習コンテンツとして非常に面白い仕組みになっています。これを特に体験会など開催をよく実施していた JAWS-UG千葉支部のメンバーに声かけさせていただき協力いただきました。

今回のイベントでは、CTF 会場の隣の一角で Builder Cards Security Expansion の体験ブースを設置しました。競技の合間に立ち寄る方や、昼休憩の時間を利用して参加する方など、体験いただくことができました。実際にプレイしている様子を見ていると、「このサービスってこういう用途だったのか」「その考え方は知らなかった」といった会話が自然と生まれており、単にカードゲームとして楽しむだけではなく、AWS セキュリティに関する知識共有の場としても機能していたように思います。また、Builder Cards の良いところは、参加者同士のコミュニケーションが自然と生まれる点です。CTF はどうしても個人またはチームで問題を解くことに集中しがちですが、Builder Cards は初対面同士でも会話しながら進められるため、コミュニティイベントとの相性が非常に良いと感じました。

今後も CTF やハンズオンだけでなく、このような様々な形で AWS セキュリティを楽しく学べるコンテンツを取り入れていきたいと考えています。

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懇親会

今回の10周年イベントでは、参加者同士の交流をさらに深めてもらうため、懇親会の中で Mentimeter を活用したクイズ大会を開催しました。

Day 1 のテーマは「世界のセキュリティトレンド」、Day 2 のテーマは「AWS セキュリティサービス」で、近年発生したセキュリティトレンドやガイドラインのことや、AWSのセキュリティを利用している方でも即答できなさそうな問題など、サービスの歴史や細かな仕様に関する問題まで幅広く出題しました。

両日とも上位入賞者にはオリジナルグッズやノベルティをプレゼントしました。順位発表のたびに歓声が上がり、会場全体を巻き込みながら大いに盛り上がりました。

また、イベント当日の熱気に後押しされる形で懇親会へ飛び入り参加される方もおり、セッションや CTF だけでなく、参加者同士の交流の場としても充実した時間になったと感じています。

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イベントの配信・アーカイブ

リモートで参加される方々にも現地の熱量を届けるため、今回のイベントは JAWS-UG 配信部の皆さまにご協力いただき、2 日間にわたる配信対応を担当していただきました。

単にセッション映像を配信するだけではなく、登壇者の様子や質疑応答で発言される参加者、会場全体の雰囲気が伝わるよう複数のカメラを活用しながら配信いただきました。そのおかげで、現地に来られなかった方々にも会場の空気感や参加者同士のやり取りを感じていただけたのではないかと思います。

また、2 日間を通して大きな配信トラブルもなく、安定したオペレーションでイベントを支えていただきました。イベントの成功を陰から支えてくださったJAWS-UG配信部の皆さまには、この場を借りて改めて感謝申し上げます。

Day 1、Day 2 ともに、当日のセッションや企画の様子は JAWS-UG 公式 YouTube チャンネルにてアーカイブを公開しています。当日参加できなかった方はもちろん、気になったセッションを改めて見返したい方や、本記事を読んで興味を持っていただいた方にもご覧いただけます。

Security-JAWS DAYS Day 1 の動画 »
Security-JAWS DAYS Day 2 の動画 »

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10 年間コミュニティを休まず継続して運営したこと

今回の 10 周年イベントの中で、私自身が最も伝えたかったことの一つが、「10 年間コミュニティを継続すること」でした。

Security-JAWS は 2016 年 5 月に第 1 回勉強会を開催して以来、一度も活動を止めることなく 10 年間運営を続けてきました。3 か月に 1 回の定期開催に加えてワークショップやコラボ開催、レポート作成など振り返ってみると、これは決して当たり前のことではありません。

この 10 年間で、クラウドもセキュリティも大きく変化しました。

2016 年当時、AWS のセキュリティサービスは現在ほど充実しておらず、多くの利用者が自ら工夫しながらセキュリティ対策を実施していました。その後、AWS WAF、Amazon GuardDuty、AWS Security Hub、Amazon Detective、IAM Access Analyzer、AWS Network Firewall、Amazon Inspector v2、Amazon Security Lake など、多くのセキュリティサービスが登場し、AWS 利用者がより安全にクラウドを利用できる環境が整備されていきました。

その背景には、世界中で発生した数多くのセキュリティインシデントがあります。

クラウド設定ミスによる情報漏えい、サプライチェーン攻撃、ランサムウェア、そして近年では生成 AI やアイデンティティを狙った攻撃など、攻撃者の手法は絶えず変化してきました。AWS もまた、こうした課題に向き合いながらサービスを進化させ続けています。

今回のセッションでは、その時々に起きたセキュリティインシデントや社会情勢と、それに呼応するように登場した AWS のセキュリティサービスの登場を振り返りました。今では当たり前のように利用されているサービスも、当時は存在せず、多くの利用者が試行錯誤していた時代がありました。「AWS WAF の民主化の話が印象的だった」というアンケートフィードバックも頂きましたが、そうした歴史を知ることで、現在の AWS セキュリティサービスをより深く理解できるのではないかと思っています。

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Security-JAWS も AWS のセキュリティサービスに追従

そして、Security-JAWS もまた、その変化と並走してきました。

AWS サービスの進化とその時勢にあった登壇者を調整した定期勉強会もでなく、CTF イベント、各種ワークショップ、他コミュニティとのコラボレーションなど、様々な形でAWSセキュリティを学ぶ場を提供してきました。
実際に 10 年間活動を続ける中で最も大切だったのは、セキュリティの知識も、AWS の知識も必要ですが、さらにいえば「人」だったように思います。

運営メンバー、登壇者、スポンサー、参加者、それぞれが少しずつコミュニティに貢献し、その積み重ねが10年という時間を作ってくれました。セキュリティは特定の専門家だけのものではありません。現 NCO (旧 NISC) が「サイバーセキュリティは全員参加」を謳い続けるように、AWS セキュリティもまた全員で考えるということを Security-JAWS では 10 年間伝え続けてきました。

クラウドが普及し、AI が当たり前になり、ソフトウェア開発のあり方が変わっても、この考え方はこれからも変わらないと思います。

10 年前はクラウド怖いと言われていたのに、今ではそれが当たり前となって、いくつかの企業では Security-JAWS に登壇することをステータスと捉えていただけたりしています。一人では学びきれないことを共有し、失敗談も成功体験も持ち寄り、みんなで成長していく、Security-JAWS はこれからも、AWS とセキュリティを学びたい人が集まり、挑戦するきっかけを作れる場所であり続けたいと思います。

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さいごに

今回の Security-JAWS 10 周年イベントには、2 日間を通じて多くの方々にご参加いただきました。イベント後のアンケートでも、「学びが多かった」「久しぶりにコミュニティの仲間と再会できた」「AWS セキュリティへのモチベーションが高まった」といった嬉しい声を数多くいただいています。もちろん改善すべき点もありますが、10 周年という節目にふさわしいイベントになったのではないかと感じています。

本記事では、カンファレンス、10 年間の振り返り、CTF、Builder Cards Security Expansion 体験会、懇親会といった各企画の様子だけでなく、その裏側にあった運営メンバーの想いもお伝えしてきました。Security-JAWS は運営メンバーだけで成り立つコミュニティではありません。登壇者の皆さま、CTF 作問メンバーの皆さま、配信スタッフの皆さま、当日運営を支えてくださったスタッフの皆さま、スポンサー企業や協力企業の皆さま、そして何より参加者の皆さまのおかげで、10 年間活動を続けることができました。この場を借りて、改めて心より感謝申し上げます。

今回のイベントをきっかけに、AWS セキュリティやコミュニティに興味を持っていただけたのであれば嬉しく思います。また、Security-JAWS でも今後さまざまな勉強会やワークショップを企画していく予定です。

これからも、AWS セキュリティを学びたい人が集まり、互いに刺激し合いながら成長できるコミュニティであり続けたいと考えています。これからも Security-JAWS をよろしくお願いいたします。日々、登壇者も募集しております。また次回のイベントでお会いしましょう。

そして、JAWS-UG では今年、24 時間のオンラインイベントである JAWS SONIC 2026 が、また秋田では JAWS FESTA 2026 も開催予定ですので、こちらもお見逃しなく !

当日の集合写真

Missing alt text value Day 1 参加者の皆様

Missing alt text value Day 2 参加者の皆様

Security-JAWS メンバー

Security-JAWS 運営メンバー

吉江 瞬
吉田 浩和
大竹 孝昌
臼田 佳祐
永瀬 幹人
工藤 淳
齊藤 愼仁

CTF 作問メンバー

齋藤 徳秀
蟹 圭佑
水元 恭平

筆者プロフィール

吉江 瞬 (AWS Security Hero)

2008 年、野村総合研究所入社とともに、NRIセキュアテクノロジーズへ出向。セキュリティおよびインフラエンジニアとして同社が提供するマネージドセキュリティサービスの運用に従事。後に金融サービスを専門とするセキュリティコンサルタントとなる。2023 年 10 月より出向解除とともに野村総合研究所にて業務を開始。マルチクラウド向けのセキュリティ対策、ポリシー策定に注力。コミュニティ活動歴は JAWS DAYS 2013 から JAWS-UG に参加。2016 年に Security-JAWS を立ち上げる。2019 年 2 月の JAWS DAYS 2019 、2020 年 9 月の 24 時間オンラインの JAWS SONIC 2020 、2021 年 11 月の 24 時間オンラインのグローバルイベント JAWS PANKRATION 2021、2024 年 8 月の 24 時間オンラインのグローバルイベント JAWS PANKRATION 2024 でそれぞれ実行委員長を努めた。2021 年 3 月にAWS Community Hero、2023 年 8 月に AWS Security Hero に選ばれた。最近の興味はマルチクラウド、CNAPP、CTEM、サイバーレジリエンス、AI セキュリティ。

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