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AWS DevOps エージェント (プレビュー)
インシデントをプロアクティブに解決および防止するフロンティアエージェントを使用して、運用上の優秀性を高めましょう
AWS DevOps エージェントとは
AWS DevOps エージェントは、インシデントを解決、予防し、信頼性とパフォーマンスを継続的に向上させるフロンティアエージェントです。経験豊富な DevOps エンジニアと同じようにインシデントを調査し、運用上の改善点を特定します。そのために、リソースとその関係を学習し、オブザーバビリティツール、ランブック、コードリポジトリ、CI/CD パイプラインを使用し、それらすべてにわたってテレメトリ、コード、デプロイデータを相互に関連付けて、マルチクラウド環境やハイブリッド環境のアプリケーションを含むアプリケーションリソース間の関係を把握します。また、運用とワークロードに関する深い理解を活用して、MTTR (平均解決時間) を短縮し、運用上の優秀性を推進します。
メリット
AWS DevOps エージェントは、常時稼働の自律的なオンコールエンジニアです。午前 2 時でも、ピーク時でも、アラートを受け取った瞬間に調査を開始し、アプリケーションの最適なパフォーマンスをすばやく復元します。また、インシデントを 24 時間 365 日自律的に優先順位付けし、根本原因分析と解決のためのアクションを実行します。アプリケーションのリソースと関係を理解することで、依存関係と相互作用をすばやく把握できます。さらに、監視結果、検出結果、緩和策を Slack、ServiceNow、PagerDuty などのお好みのコミュニケーションチャネルを介して自動的にルーティングすることで、インシデント対応を合理化します。
AWS DevOps エージェントは、過去のインシデントのパターンを分析して、オブザーバビリティ、インフラストラクチャ最適化、デプロイパイプラインの強化、アプリケーションの回復力という 4 つの主要領域を強化する実用的なレコメンデーションを提供します。例えば、インフラストラクチャ最適化の領域では、予期しないトラフィックの急増が発生した場合、AWS DevOps エージェントはトラフィックをより適切に分散させるため、EKS クラスター用の Kubernetes Horizontal Pod Autoscaler (HPA) を推奨することがあります。
AWS DevOps エージェントをワークフローやオブザーバビリティツール、ランブック、コードリポジトリ、CI/CD パイプラインと安全に統合することで、運用データ内の新たなインサイトを活用できます。AWS DevOps エージェントには、Amazon CloudWatch、Dynatrace、Datadog、New Relic、Splunk などのオブザーバビリティツールや、GitHub や GitLab などのコードリポジトリおよび CI/CD パイプラインとの統合が組み込まれています。独自の MCP サーバーに接続することで、AWS DevOps エージェントを組み込みの統合を超えて拡張し、組織のカスタムツール、専用プラットフォーム、独自のチケットシステムなどの追加ツールとの統合が可能になります。
お客様
Commonwealth Bank of Australia
Commonwealth Bank of Australia は、1,700 万件を超える顧客にサービスを提供するオーストラリアの大手統合金融サービスプロバイダーです。同銀行の Cloud Foundations グループは、1,700 を超える AWS アカウントを管理し、数千人のエンジニアに一元的なクラウドオペレーションサービスを提供しています。次世代の内部プラットフォームのプロトタイプを作成するチームは、複雑なネットワークおよび ID 管理の問題を再現して AWS DevOps エージェントをテストしました。この種の問題の特定には、経験豊富な DevOps エンジニアでも数時間もかかることがありますが、エージェントは根本原因を 15 分以内に発見しました。「AWS DevOps エージェントは経験豊富な DevOps エンジニアのように考えて行動するので、エンジニアはスピードと回復力に優れ、お客様のエクスペリエンスを改善するよう設計された銀行インフラストラクチャを構築できます。重要なのは、問題解決までの時間を短縮できるだけでなく、お客様からの信頼を維持できることです。」
「AWS DevOps エージェントは、ServiceNow、Splunk、カスタム MCP サーバーなどの既存のエンタープライズツールとシームレスに統合されることで、当社の業務での価値が一層高まります。これによって、CBA にとっては大きなチャンスが広がります。現在は、このエージェントをプラットフォームチーム全体にスケールし、すべての内部顧客がこれらの機能を活用できるようにする方法を模索しています。Grafana と Prometheus を介して既存の SLO と統合できることで、当社の業務にとっての価値はさらに高まります。AWS DevOps エージェントは、何百万人ものオーストラリア人のために、より回復力と効率性の高い銀行インフラストラクチャを構築するのに役立っています。」
Commonwealth Bank of Australia、Head of Cloud Services、Jason Sandery 氏
Western Governors University
「WGU では、約 200,000 人の学生が 24 時間年中無休のオンライン学習を利用しており、システムの信頼性はこれらの学生の成功にとって非常に重要です。学生により良いサービスを提供するために、Dynatrace と統合された AWS DevOps エージェントを本番環境に実装しましたが、初期の成果は顕著です。サードパーティー API の依存関係、ネットワーキングの問題、またはアプリケーションレベルのエラーによってパフォーマンスの問題が発生した場合、Dynatrace はそれらの問題を即座に検出し、AWS DevOps エージェントはテクノロジースタック全体を自律的に調査して根本原因を特定します。
このサービスは、インフラストラクチャ全体にわたる包括的なオブザーバビリティを提供し、外部サービスの依存関係、ネットワークパフォーマンス、アプリケーションの動作を単一の統合ソリューションで可視化します。アクセシブルな教育に取り組んでいる大学は、より深いインサイトと、より迅速な問題解決によって、中断のない学習エクスペリエンスを提供できます。以前は複数のシステム間でデータを手動で相関させる必要があった作業が、今では自動的に行われるため、人数が限られている IT チームは、トラブルシューティングではなく、戦略的な取り組みに注力できます。より多くの学生にサービスを提供できるようスケールする中で、この強化されたオブザーバビリティにより、学生の成功に不可欠な信頼性を確実に維持することができます。」
Western Governors University、Sr. Director of Infrastructure、Nate Cummings 氏
Deriv
「Deriv は世界最大規模のオンラインブローカーとして、世界中で 300 万人以上のトレーダーにサービスを提供しています。幅広い取引タイプを提供し、受賞歴のある直観的な取引プラットフォームを通じて、人気のある市場で 300 を超えるアセットを有しています。Deriv では、25 年にわたる技術革新の伝統を築き上げ、現在では事業全体で AI ファーストのアプローチを採用しています。この変革を続ける中で、AWS DevOps エージェントはインフラストラクチャ管理に自然な進化をもたらしています。AWS DevOps エージェントのインテリジェントオートメーション機能により、当社のチームは事後対応型のインシデント対応から事前対応型のシステム最適化へと移行できます。これは、複数の規制管轄区域にわたって 24 時間 365 日の取引サービスを維持することの複雑さを考えると、とりわけ価値がある進化です。コンテキストインテリジェンス機能により、当社のエンジニアリングチームはシステムの関係と依存関係を迅速に評価できるようになり、お客様の取引に影響する問題の平均解決時間が短縮されます。AWS およびサードパーティーの既存ツールチェーンとのシームレスな統合、および業務パターンを学習できる AWS DevOps エージェントの機能は、AI を使用してエンジニアリング効率を高め、卓越したカスタマーエクスペリエンスを提供するという当社の理念と合致しています。」
Deriv、エンジニアリング担当シニアマネージャー、
Dhan.co
「Dhan は、株式、オプション、先物、コモディティの大手オンライン取引プラットフォームとして、120 万件を超えるお客様にサービスを提供し、毎日 900 万件を超える取引を処理しています。Dhan のような規制された取引のプラットフォームでは、高可用性を維持することが重要です。AWS DevOps エージェントの自動分析とコンテキストに応じたレコメンデーションが、チームによる一貫性のあるサービス提供に役立つことを期待しています。コンプライアンス基準を維持しながら業務パターンを学習するこのエージェントの能力は、市場の開場から深夜のセッションまで、取引が長時間に及ぶ当社においては特に価値があります。AWS DevOps エージェントによって、取引インフラストラクチャの信頼性を維持し、金融サービスの厳格な要件を満たす能力が高まると期待しています。AWS DevOps エージェントを既存のモニタリングスタックと統合することで、複数のシステムにわたるアラートを統合し、業務プロセスを合理化できるはずです。」
Dhan.co、共同創設者兼 CTO、
RMIT 大学
「AWS DevOps エージェントは、ゼロタッチエンジニアリングを目指す RMIT 大学において、画期的な存在です。105,000 人以上の学生と 12,000 人の職員および研究者を抱える有名グローバル大学として、私たちは常にクラウドイノベーションの限界に挑戦しています。AWS DevOps エージェントの特筆すべき点は、ランディングゾーントポロジ全体にわたる推論の能力であり、ワークロード、ネットワーク、管理アカウントの関係を 1 つのまとまりのあるエコシステムとして理解できることです。このエージェントをテストした結果、複雑なデプロイの問題を数分で分析し、ネットワーク通信の問題と依存関係の競合を特定できました。通常、これらの処理には複数のチームによる大規模な手動調査が必要でした。このレベルのインテリジェントオートメーションが確立されれば、トラブルシューティングのサイクルが 4~7 時間から 30 分未満に大幅短縮されます。私たちは、プロアクティブで、インテリジェントで、より自律性の高いクラウドオペレーションの未来を築いています。」
RMIT 大学、Senior Manager Cloud Engineering、
ユースケース
インシデントへの対応と解決
AWS DevOps エージェントはインシデントを自律的に優先順位付けし、チームを迅速な解決へと導きます。 オブザーバビリティツール、コードリポジトリ、CI/CD パイプラインとの統合により、テレメトリ、コード、デプロイデータを関連付けて分析し、仮説、監視結果、検出結果を共有します。また、体系的な調査を通じて、システムの変更、入力の異常、リソースの制限、コンポーネントの障害、依存関係の問題に起因する、お客様の環境全体で発生した問題の根本原因を特定します。
自動インシデント調整
インタラクティブチャットを使用して調査を開始および主導できます。AWS DevOps エージェントはお客様の運用チームの一員として、ServiceNow や Slack などのコラボレーションツール内で直接動作することで検出結果を共有し、対応を調整します。必要に応じて、調査から AWS サポートケースを直接作成し、AWS サポートの専門家にコンテキストを即時に提供して、より迅速な解決を促します。
将来の運用上のインシデントの予防
AWS DevOps エージェントは、過去のインシデントのパターンを分析して、オブザーバビリティ、インフラストラクチャ最適化、デプロイパイプラインの強化、アプリケーションの回復力という 4 つの主要領域を強化する実用的なレコメンデーションを提供します。
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