AWS は頻繁に Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)群をアップデートしており、多くのパッチやアップグレードをインスタンスに対して透過的に適用しています。しかし、一部のアップデートでは、それらを適用するためにインスタンスの短時間の再起動が必要となります。このページでは、この再起動のプロセスについて説明します。

最近リリースした予定されたイベントに関する機能を通じて、これらの再起動がいつ行われるか簡単に確認することができます。これらの予定を確認できることに加え、もし予定されたアップデート期間の前に再起動を行いたいのであれば、予定されたイベントを利用してご自身の予定で再起動を行うこともできます。AWS マネジメントコンソールまたは API ツールやコマンドラインを通じて、お客様のインスタンスに対して近日中に行われる予定されたイベントを簡単にご確認いただけます。このような再起動が頻繁にあってはなりませんが、セキュリティ、信頼性、運用上のパフォーマンスを高めるために、アップグレードを適用することが必要となる場合があります。

Amazon EC2 の予定されたメンテナンスとしての再起動には、インスタンスの再起動とシステムの再起動の 2 種類があります。インスタンスの再起動は仮想インスタンスの再起動であり、オペレーティングシステムの再起動と同義です。システムの再起動では、インスタンスをホストしている、基盤となる物理サーバーの再起動が必要となります。もし何もしなければインスタンスへの影響はどちらの場合においても同じで、予定されたメンテナンス期間において、インスタンスに対してほとんどの場合数分で済む再起動が行われます。

予定されたメンテナンス期間に先駆けて、いつでもご自身で再起動を行うこともできます。ご自身で再起動を行うと、再起動したときにインスタンスにアップグレードが適用され、予定されたメンテナンス期間はキャンセルされます(再起動完了後に予定されたイベントが更新されるまで 1 時間程度の時間がかかることがあります)。

Q: インスタンスの再起動を管理するにはどうすればよいですか

インスタンスの再起動の管理は簡単です。AWS マネジメントコンソールを使う手順を次に挙げますが、代わりにインスタンスのオペレーティングシステムから再起動することもできます。

  1. AWS マネジメントコンソールにログインし、[EC2] タブの [Scheduled Events] エリアを見ると、再起動スケジュールが設定されているインスタンス一覧が表示されています([Event Type] 列)。注: このステップは省いてもかまいません。同じインスタンス一覧は次のステップ 2 でも確認できます。
  2. [Instance] ページに移動すると、再起動スケジュールが設定されているインスタンス一覧があります(スケジュールされたイベントがあるインスタンスは、インスタンス ID の隣にストップウォッチのアイコンが付いています)。
  3. 手動で再起動するインスタンスの隣のチェックボックスをオンにしてから、ドロップダウンメニューで [Reboot] を選択します。[Shutdown] や [Terminate] と間違えないように注意してください。
  4. インスタンスが再起動したら(ふつう数分かかります)アプリケーションが動作しているか確認します。この時点では、インスタンスにはもうスケジュールされたイベントがないか、スケジュールされたイベントに [Completed] と表示されているはずです。このステータスが更新されるまでには最長で 1 時間かかる場合があります。

API とコマンドラインツールを使ってスケジュールされたイベントの表示と管理を行う方法の詳細については、Amazon EC2 ユーザーガイドのインスタンスのステータスをモニタリングするを参照してください。

Q: 自分自身のシステムの再起動を管理するにはどうしたらよいですか

自分自身のシステムの再起動を行うことはできません。AWS が必要に応じて自動的にシステム再起動を行うので、それに任せることをお勧めします。AWS がシステム再起動を行っても、DNS 名や IP アドレスといったユーザ設定は変わらず、ローカルインスタンスストアのデータにも影響はありません。

システムの再起動が必要なインスタンスのアップグレードを管理することが重要な場合は、次の手順でインスタンスを再起動する必要があります。この時点でインスタンスに関連するスケジュール済みイベントはなくなります。

EBS-backed AMI: EBS-backed AMI を使用している場合、インスタンスを停止してから再開することで簡単に再作成できます。このとき、インスタンスのローカルインスタンスストアに保存されていたデータはすべて失われますので、必要なデータはインスタンスを停止する前にバックアップしておきます。さらに、インスタンスのパブリック DNS 名と内部 IP アドレスが変わることになります(Amazon VPC 内で実行している場合を除く)。また、インスタンスに Elastic IP を割り当てている場合は、その再割り当ても必要です。その他変更される構成設定の詳細な一覧については、Amazon EC2 ユーザーガイドのインスタンスのステータスをモニタリングするを参照してください。

Instance store-backed AMI: Instance store-backed AMI を使用している場合、AMI を再バンドルして新しいインスタンスを起動する必要があります。このとき、インスタンスのローカルインスタンスストアに保存されていたデータはすべて失われ、インスタンスの内部 IP アドレスも変わります(Amazon VPC 内で実行している場合を除く)。

このような作業の詳しい手順については、Amazon EC2 ユーザーガイドのインスタンスのステータスをモニタリングするおよび Amazon EC2 instance store-backed Linux/UNIX AMI のバンドルを参照してください。

Q: 再起動にはどれくらい時間がかかりますか?

再起動は通常、数分で完了します。インスタンスの構成によっては所要時間に多少の差が出ます。

Q: インスタンスを再起動すると構成設定に何か影響がありますか?

いいえ、インスタンスの再起動もシステムの再起動も、お客様の構成設定には影響をおよぼしません。インスタンスを再起動しても保持される構成データには次のものがあります。

  • パブリック DNS 名
  • プライベート IP アドレス
  • インスタンスストアに格納されたすべてのデータ(EBS ボリューム上にないデータ)
  • 関連付けられた Elastic IP アドレス(使用している場合)

Q: スケジュールした再起動が完了したかどうかを確認する方法は?

AWS マネジメントコンソール、コマンドライン、または API を使用します。スケジュールしたイベントが表示から消えているか、[Completed] と表示されていれば、再起動は完了しています。

Q: 新しいインスタンスを起動するには再起動が必要ですか?

いいえ。新しいインスタンスを起動した時点ですでに各種アップデートが適用済みなので、再起動の必要はありません。

Q: なぜ AWS 側で再起動を行うのですか?

セキュリティ、信頼性、運用パフォーマンスを強化するアップグレードを適用する際に、再起動が必要になるためです。