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基幹システムを AWS に移行し
50% のコスト削減と運用負荷を軽減するとともに
事業継続対策を強化 

2021

ギフトを中心に顧客のライフサイクルに関わる事業を手がける株式会社大進本店。広島・山口県内に 18 店を展開するとともに、EC サイトも運営しています。同社の基幹システムは、本社のほかに物流センターと各店舗に 27 台のサーバーが設置された、オンプレミス環境を 1 人で運用されていました。5 年ごとに生じる設備の更新や保守にかかるコスト負担や、運用の煩雑さ、事業継続性などの課題を解決するために、アマゾン ウェブ サービス(AWS)に移行を決断。従来環境と比較しておよそ 50% のコスト削減とともに、運用負荷を軽減、事業継続対策も強化しました。

AWS 導入事例  | 株式会社大進本店
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オンプレミスと比較して、初期の導入コストが少ないのが AWS のメリットです。機器の導入・保守のコストは半減しました。また、運用負荷を軽減するだけでなく、バックアップからの復旧も迅速にできるようになり、事業継続対策の強化ができました

笹山 敬祐 氏
株式会社大進本店
管理部 情報システム課

5 年ごとの機器更新コストや複数拠点のサーバー管理が課題に

大進本店は、結婚や出産、引っ越し、快気祝い、葬儀・法要などのギフトを提供する店舗「進物の大進」を広島・山口県に 18 店舗を構えるとともに、EC サイトも運営しています。グループ企業には、写真館や結婚式場、結婚相談所、幼児教育、不動産などがあり、人々の重要なライフイベントに関わるサービスを提供しています。

同社の基幹システムでは、売上や商品情報、顧客情報に加え、顧客が贈るギフトの宛先情報などを管理しており、従来は本社と物流センター、そして 18 の店舗に計 27 台のサーバーを管理部 情報システム課 の笹山敬祐氏が、1 名で運用していました。

「これまでの基幹システムのインフラには、5 年ごとの機器の更新や保守に関わる費用負担、各店舗にあるサーバー運用管理の煩雑さ、事業継続対策などの課題がありました。また、システムの設計思想が古く、データを取り出して分析することが容易ではないため、アプリケーションの刷新も必要だと実感していました」と笹山氏は、語ります。笹山氏は、IT コーディネーターの力も借りながら新しいシステムの要件定義を行い、約 20 社に RFP を打診。広島市に本社がある株式会社サンネットの提案を採用しました。

笹山氏は「2015 年ごろから EC サイトの Web サーバーとメールサーバーを AWS に移設して運用しており、安定性は理解していたので、AWS の利用を前提としてサンネットとともに移行を進めるようにしました」と当時を振り返ります。

ネットワーク構成や機器を状況に応じて柔軟に変更

サンネットは、本プロジェクトの取りまとめを行いながら、アプリケーション開発・設置業務を担当しました。AWS 側の設計や各種設定は、AWS セレクトコンサルティングパートナーであり、株式会社サンネットとも資本関係がある株式会社広島情報シンフォニーが担当しました。本プロジェクトを担当したサンネット 産業事業部の楠本祐基氏は「すでに中国エリアで多くの AWS 構築実績がありましたので、今回も安心して依頼できました。お客様から AWS に関する質問などをいただくことがありましたが、すぐに的確な回答をいただき、信頼ができるパートナーであることを実感しています」と語ります。

アプリケーションの開発は 2017 年 10 月から進められ、 AWS 上で稼働が開始したのが 2020 年の 5 月です。
構築のポイントは、コストを抑えるため、構築中はインターネット VPN で接続し、本稼働時には回線を二重にした AWS Direct Connect での接続に切り替えました。稼働開始直後は、パフォーマンスの調整の必要がありましたが、Amazon EC2 インスタンスのメモリを増強することですぐに対応。
「このように、インスタンスの構成やネットワーク構成も簡単かつ柔軟に変更できるのも AWS のメリットだと感じています」(笹山氏)

VPC 内には、AWS Direct Connect でセキュアにアクセスする社内システムの領域とは別に、社外の取引先がインターネット経由でアクセスする領域も用意しました。
笹山氏は「これまでメーカーからの商品情報はデジタルで管理されていませんでした。商品が紙や Excel ファイルなどで提案されていて、当社でカタログを作るときに手作業で入力していました。そのため、入力ミスが起きる状況だったため、Web を通じてデータを提供いただき、システムと連携できるようにしました」と話します。利便性を高めつつも、社内と社外の領域を AWS 上で分けることで、セキュリティを確保しています。

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コストと業務負担を軽減し事業継続対策を強化

従来システムの場合、本社のサーバーに集められたデータを、各拠点のサーバーから参照していました。通信回線状況が不安定になるなど、本社データに頻繁にアクセスできない場合も考慮し、各店舗の日々の営業による細かなデータは現地で処理され、夜間のバッチ処理によって本社のデータベースに組み込むという運用がされていました。一方、新しいシステムは、 AWS 上でデータを一元管理します。回線も強化され、各拠点からはリモートデスクトップでアクセスするため、店舗にサーバーを設置する必要はありません。

「以前は店舗のサーバーに不具合があれば、すぐに出向いて対応しなければなりませんでした。以前、ある店舗付近で落雷があり、サーバーがダウンして、復旧のため店舗に駆けつけることもありました。また、5 年ごとの機器更新時には 1ヵ月ほどかけて各店舗を回って設置・設定していました。昼間は店舗が営業しているので、作業するのは夜間です。AWS への移行で、こうした負担がなくなりました」(笹山氏)

AWS では、従来のような機器調達のための初期コストは発生しません。また、懸念事項の災害対応についても強化が施されました。導入効果について笹山氏は「これまで生じていた保守料金も含めて比較すると、コストは半額程度に抑えられたと試算しています。以前は本社で毎日 1 回、離れた店舗に 3 ヶ月に 1 回のバックアップをしていましたが、もし地震など被災した場合はすぐには復旧できません。 AWS 環境では冗長構成も組んだ上で、スナップショットからの復旧も可能なので、災害対策も大きく進化しました」と話します。 

グループ全体での AWS 活用で顧客に手厚いサポートを

新しい基幹システムのクラウド環境への移行を果たした大進本店。今後も事業の価値を高めるべく AWS を活用していく方針です。笹山氏は「新規事業として準備をしている、広島のご当地グルメを Web から注文できるカタログギフトのサービスでの活用や、すでに AWS に展開されていた既存の EC サイトと基幹システムとのデータ連携について検討しています」と展望を述べます。さらに、写真館や結婚相談所などのグループ企業の基幹システムとも連携し、顧客データを共通化することで、ポイント還元サービスを展開するなど、よりよい価値提供に役立てていく構想もあるとのことです。

「今回のプロジェクトは数年かけていますが、アプリケーションの開発期間を除けば、AWS 環境への移行は数日ほどで十分でした。機器の調達が容易なので、気軽にテストできることもメリットです。インスタンスの種類やさまざまなサービスが次々とリリースされるため、どれを選んだらいいかすぐにわからないことが悩みのタネです。これからパートナーにも相談して学んでいきたいと思います」(笹山氏) 

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笹山 敬祐 氏


カスタマープロフィール:株式会社大進本店

  • 創業年月: 1953 年 9 月
  • 従業員数: 280 名
  • 事業内容:進物・記念品の総合商社。ギフトや生花の販売、写真館、結婚式
    場、結婚相談、幼児教育、生命保険代理店業務などライフサイクルに関わる事業グループを展開
    URL:https://www.daishin.gr.jp/
     

AWS 導入後の効果と今後の展開

  • 機器調達や保守などコスト負担 50% 削減
  • 複数拠点の機器メンテナンス業務が不要に
  • システムパフォーマンスが改善
  • EC サイトやグループ企業のデータと、基幹システムとの連携を検討中 

AWS コンサルティングパートナー

株式会社広島情報シンフォニー

1988 年に重度障害者多数雇用モデル企業として設立された総合情報企業。システム開発、サーバー構築、データ入力代行など、トータルソリューションを提供している。約 10 年前から AWS の活用を開始し、2018 年 4 月からは AWSセレクトコンサルティングパートナーとして、中国地方のお客様を中心にクラウド適用の提案から実装・運用・保守まで、トータルサポートを提供している。

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