2023
盛岡市、ガバメントクラウド先行事業を機に基幹システムを AWS に移設。導入/運用コストの削減とともに、念願のディザスタリカバリ環境も実現
自治体
概要
岩手県盛岡市は令和 2(2020)年から総務省が主導する「自治体デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画」に基づいて、業務の効率化と市民の利便性向上に取り組んでいます。デジタル庁の「ガバメントクラウド先行事業」にもいち早く応募し、住民記録や税情報などを管理する基幹システムの一部をアマゾン ウェブ サービス(AWS)環境に移行。現状と 5 年後を比較した検証結果で全体コストを 8% 削減するとともに、BCP(事業継続計画)も実現しています。

課題・ソリューション・導入効果

コロナ禍やデジタル庁発足で、DX への注目が高まる今こそがチャンスと考えています。自治体としての業務効率化を進め、そのメリットを住民に還元していきたいです
本舘 真隆 氏
盛岡市 デジタル推進事務局盛岡市
岩手県の中部に位置し、県庁所在地でもある盛岡市。豊かな森と清らかな水に恵まれ、戦国時代以降は城下町として発達した。2008 年には岩手県から民生や保健衛生、環境、都市計画などの行政分野における事務の移譲を受けた中核市となった。2021 年からは国の方針に基づき、デジタル技術やデータを活用する「盛岡市行政デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画」を展開している。
取組みの成果
- 8%
クラウド移行によるコスト削減 - IaC 活用によるシステム構築工数削減
- 遠隔地バックアップによる BCP 対策
株式会社アイシーエス
AWS 公共部門パートナー
1966 年岩手県盛岡市に設立以来、自治体や医療機関など公共性の高い情報サービスを提供している。市町村向けである住民情報統合システム INSIDE、内部情報トータルシステム Bestside をはじめ、県向け給与システムや医療機関向け電子カルテ MediClover など多数のシステムを自社開発。アプリケーション開発技術のみならずサーバ・ネットワークなど IT インフラを構築する高い技術力が評価され、東北エリアを中心に実績を重ねており、近年では全国のお客様にアイシーエスのシステムが利用されている。システム構築のその先へ、人の暮らしがより良い方向に向かうよう、技術と経験で希望あふれる未来づくりを目指す。
