2024 株式会社大林組
大林組、都市開発の環境解析(シミュレーション)でスケーラブルな HPC/HTC 環境を構築、風環境の HPC 解析で最大640 倍の高速化を実現
建設
概要
スーパーゼネコンの1社として国内外の建設工事や都市開発を手がける株式会社大林組。建築・都市の計画に不可欠な環境解析で大量の計算リソースを必要とする中、同社はアマゾン ウェブ サービス(AWS)を採用して計算リソースを柔軟にスケールできる解析環境を構築しました。AWS の活用により都市の風環境のハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)解析では計算時間を最大 640 倍高速化。サーバーレスを活用したハイスループットコンピューティング(HTC)解析では、GPU と同等の解析を CPU で実現しています。

課題・ソリューション・導入効果

クラウドリソースをフル活用して、従来大変だった解析作業の全自動化と大幅な高速化ができるようになりました。PLATEAU Tools による設計・解析の DX に期待しています
一居 康夫 氏
株式会社大林組 理事 設計本部 建築設計部 部長 DX 本部 本部長室 部長アーキテクチャ図

株式会社大林組
国内建設事業(建築/土木)を中核に、海外建設事業、エンジニアリング事業、開発事業、グリーンエネルギー事業、新領域ビジネスをグローバルに展開。企業理念に掲げる「持続可能な社会の実現」に向けて、「大林グループ中期経営計画 2022」を策定。建設事業の基盤の強化と深化、技術とビジネスのイノベーション、持続的成長のための事業ポートフォリオの拡充の 3 つを基本戦略に、事業基盤の強化と変革の実践を推進している。
取組みの成果
約 40 倍 - 3D 都市モデルのダウンロードとデータ変換時間
240 ~ 640 倍 - HPC 解析の高速化
3,000 - HTC 解析の分散処理の同時実行数
解析作業プロセスの全自動化
大規模な計算リソースの確保
本事例のご担当者

上田 博嗣 氏
