投稿日: Dec 5, 2016

最新のプロセッサ、ストレージ技術、ネットワーク機能を搭載し次世代のメモリやコンピュートに最適化したインスタンスおよび High I/Oインスタンス
汎用 CPU の 30 倍に性能を向上させるプログラマブルFPGA搭載のF1インスタンス:
本日よりプレビュー版を提供開始
ワークステーション品質のグラフィックアクセラレーションを既存のAmazon EC2 インスタンスに追加できる Elastic GPUs for Amazon EC2:本日よりプレビュー版を提供開始
高性能の仮想プライベートサーバーをわずか 3ク リックで利用できる、
低額な月額料金の Amazon Lightsail

(シアトル発、2016 年 11 月 30 日発表)Amazon.com, Inc. (NASDAQ:AMZN)の関連会社である Amazon Web Services, Inc.は本日、米国ラスベガスで開催されている AWS re:Inventにて次世代の Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) の、メモリやコンピュートに最適化したインスタンス、および High input/output(I/O)インスタンス、ならびに 2 つの新しいハードウェアアクセラレーションオプションを広範なコンピュートサービスに追加したことを発表しました。新しい F1 インスタンスは、FPGA(field-programmable gate array)を搭載するクラウドファーストのプログラム可能なハードウェアアクセラレーテッドコンピュートインスタンスです。Amazon EC2 Elastic GPUs は、低コストでプロフェッショナルグレードのグラフィックアクセラレーションを Amazon EC2 に容易に追加できる機能です。また、ストレージとネットワーク機能を搭載し、簡潔な月額サービス料金で提供される高性能の仮想プライベートサーバー(VPS)を容易に構築できる新しいサービス、Amazon Lightsail も発表されました。Amazon EC2 については以下の URL をご覧ください。
https://aws.amazon.com/jp/new/reinvent/compute/

Amazon EC2 担当バイスプレジデントのマット・ガーマン(Matt Garman)は「今回、新しく追加された 10 のインスタンスファミリーにより、AWS は極めて広範なアプリケーションをサポートする最も豊富なコンピュート機能をお客様に提供することになります。ウェブサイト向けの最も低コストでバースト可能な T2 汎用インスタンスから、SAP などのビジネスアプリケーション向けの M4 インスタンス、機械学習や HPC アプリケーション向けの新しい P2 インスタンスに至るまで、今日存在するほぼ全てのワークロードに対応する最適なコンピュートオプションを提供します。多くの企業では、様々な要件を持つ多様なアプリケーションを利用しています。これまでにもお客様から、特定のワークロードに最適なインスタンスを選択できるようになれば、価格性能比を最適化し、迅速な導入が可能になるとの要望をいただいていました。本日、Amazon Lightsail をすぐに使用開始できる機能を追加し、次世代のメモリやコンピュート、ストレージに最適化したインスタンスファミリを投入、さらに Elastic GPUs と FPGA 搭載 F1 インスタンスでハードウェアアクセラレーションを提供することで、オプション領域をより一層拡大することになります」と述べています。

新たなメモリやコンピュートに最適化したインスタンス、および High I/O インスタンスと広範な T2 インスタンスサイズについて
AWS の次世代のメモリやコンピュートに最適化したインスタンス、および High I/O インスタンスは、広範なアプリケーションに対応する CPU、メモリ、ストレージ、ネットワーク性能の最適な組み合わせを提供します。最新のプロセッサとストレージ技術を搭載するこれらのインスタンスは、高い PPS(パケット毎秒)、安定した低レイテンシー、低ネットワークジッターを実現するために最適化されたカスタムネットワークインタフェース、AWS Elastic Network Adapter(ENA)によって拡張されたネットワーク機能を特徴とします。ENA により、最大で合計 20 Gbps 以上の帯域幅を実現する一方、最小で10 Gpbs のピーク時ネットワーク帯域幅を提供します。新しく追加されたバースト対応の大きな T2 インスタンスは、大容量のメモリサイズを必要とするウェブアプリケーションにも対応可能です。

  • 2 つの大きな T2 Burstable Performance インスタンス:新しい t2.xlarge および t2.2xlarge インスタンスは、ベースラインレベルの CPU 性能を提供し、必要に応じてコア性能を最大限にバースト対応可能なインスタンスです。それぞれ16 GiB のメモリと 4 個の vCPU、32 GiB のメモリと 8 個の vCPU を搭載します。従来の T2 ワークロードは、より大きな T2 サイズにスケールアップすることが可能です。
  • R4 インスタンス:本日より利用可能な R4 インスタンスは、高性能なデータベース、分散メモリキャッシュ、インメモリ分析、ゲノムアセンブリおよび分析、その他のエンタープライズアプリケーション向けに設計されています。より大きな L3 キャッシュ(従来世代の R3 インスタンスの 2 倍に相当)、高速な 488 GiB メモリ(従来世代の R3 インスタンスの 2 倍の性能)を搭載する新しい 16xlarge サイズ、DDR4 メモリ、64 個の vCPU(最大規模の R3 の 2 倍に相当)、これらすべてを従来世代の R3 インスタンスに比べて GB あたり 20% 少ないコストで提供します。
  • C5 インスタンス:2017 年始めに提供開始予定の C5 インスタンスは、次世代の Intel Xeon プロセッサーファミリー(コードネーム:Skylake)、AVX 512、最大 72 個の vCPU(従来世代の C4 コンピュート最適化インスタンスの 2 倍に相当)、144 GiB のメモリを搭載し、Amazon EC2 インスタンスの中でコンピュートパフォーマンスあたり最も低い価格を提供します。また、C4 インスタンスの Amazon EBS 帯域幅の 3 倍に相当する新しい AWS ハードウェアアクセラレーションを特徴とし、大容量の IOP が求められるワークロード向けに設計されています。C5 インスタンスは、バッチ処理、分散型アナリティクス、高性能サイエンス、工学応用、広告サービス、MMO ゲーム、ビデオエンコーディングなどに最適です。
  • I3 インスタンス:2017 年始めに提供開始予定の I3 インスタンスは、最も I/O を酷使するリレーショナルデータベース、NoSQL データベース、トランザクションシステム、アナリティクス向けワークロードに最適なソリューションです。高い I/O 性能を特徴とする1世代前の I2 インスタンスファミリの2倍のメモリと vCPU、15.2 TB のストレージ(1 世代前の I2 インスタンスの 2 倍に相当)、NVMe SSD を搭載する低レイテンシーのストレージを特徴とし、従来世代に比べて最大 9 倍の 330 万のランダム IOPS を 4 KB ブロックサイズで提供し、合計で 1 秒あたり 16 GB の I/O スループットを実現します。

カスタム FPGA ハードウェアアクセラレーション、F1インスタンス
ゲノム研究や財務分析、ビデオ処理といったアプリケーションが増大することで、1 個の CPU でできることには限界が見えてきました。これらのアプリケーションを実現するために、デベロッパーは FPGA を使用して特定のワークロードをシリコン上で直接稼働させるようにカスタマイズし、アクセラレーションアルゴリズムをプログラムしていました。これまでは、このようなカスタムハードウェアアクセラレーションの開発は時間もコストも法外にかかるため、固定費に相当な予算をかけられる一部の企業に限られていました。新しい Amazon EC2 F1 インスタンスは、業界初の FPGA アプリケーションアクセラレーションを実現するプログラマブルハードウェア搭載のクラウドインスタンスです。F1 インスタンスを使用することで、お客様は FPGA をプログラムして、汎用 CPU の最大 30 倍にまで性能を引き上げることができます。F1 インスタンス FPGA Developer AMI と Hardware Developer Kit には、ハードウェアアクセラレーションコードの開発、シミュレーション、デバッグ、コンパイルに必要なすべての機能が含まれます。FPGA デザインが完成したら、数回のクリックで Amazon FPGA Image(AFI)として保存し、F1 インスタンスに展開できます。また、自ら設計した FPGA デザインを AWS Marketplace に出したり、共通のハードウェアアクセラレーションを含む事前設計された AFI を AWS Marketplace で探すこともできます。FPGA は専用の分離したネットワークファブリックを介して F1 インスタンスに接続しますが、インスタンスやユーザー、アカウント全体で共有されないため、高速かつ安全に実行することができます。

月額 5 ドルから利用可能で、強力なVPSを容易に導入できる Amazon Lightsail
ときには、ただコードを展開したり、自社のソフトウエアを稼働させるためだけにクラウド上のサーバーを利用したいと考えるデベロッパーもいます。Amazon Lightsail は、そのようなデベロッパーが数回のクリックで VPS を導入できる最も簡潔な方法を提供します。Amazon Lightsail には、ウェブサイト、ブログ、カスタムアプリケーション、開発サーバーといったプロジェクトに必要なすべての機能が含まれます。Amazon Lightsail を使用するには、まず Linux、WordPress、Drupal など、メニューにある 10 の選択肢の中から仮想プライベートサーバーのイメージを選択し、5 つのサーバーサイズの中から一つを選択するだけです。Amazon Lightsail は、VPS を立ち上げ、SSD ストレージを加え、セキュリティグループを構成し、Virtual Private Cloud(VPC)を自動で構築し、デベロッパーの DNS や IP アドレスの構成を容易にします。Amazon Lightsail により、お客様は事前設定された OS テンプレートや、プリインストールされたアプリケーションを使用することができます。また、Amazon Lightsail は AWS クラウド上で稼働することから、お客様は準備が整った段階で容易に先進のサービスの使用を開始することができます。Amazon Lightsail は本日より、VPS 毎の月額料金(月額 5 ドルから)で利用できます。

アマゾンウェブ サービスについて
アマゾンウェブ サービス(AWS)は 10 年の間に、世界で最も包括的かつ幅広く採用されたクラウドプラットフォームになっています。AWS は、米国、オーストラリア、ブラジル、中国、ドイツ、アイルランド、日本、韓国、シンガポールおよびインドの 14 の地域の 38 のアベイラビリティーゾーン(AZ)で、コンピューティング、ストレージ、データベース、アナリティクス、モバイル、モノのインターネット(IoT)、およびエンタープライズ向けアプリケーションに関する 70 種類以上のフル機能のサービスを提供しています。AWS のサービスは、急速に成長しているスタートアップ企業や大手企業、および有数の政府機関を含む 100 万以上のアクティブなお客様から、俊敏性をさらに高めると同時にコスト削減を実現するインフラエンジンとして信頼されています。AWS の詳細については以下の URL をご参照ください。
http://aws.amazon.com

アマゾン・ドットコムについて
Amazon は4 つの理念を指針としています。競合他社ではなくお客様を起点にすること、創造への情熱、優れた運営へのこだわり、そして長期的な発想です。カスタマーレビュー、1-Click 注文、パーソナライズされたおすすめ商品機能、Amazon プライム、フルフィルメントby Amazon(FBA)、アマゾンウェブ サービス
(AWS)、Kindle ダイレクト・パブリッシング、Kindle、Fire タブレット、Fire TV、Amazon Echo、Alexa などは、Amazon が先駆けて提供している商品やサービスです。Amazon の詳細については以下のURL をご参照く
ださい。
www.amazon.com/about

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