投稿日: Oct 23, 2018
Amazon RDS for MySQL で MySQL Community Edition のメジャーバージョン 8.0 がサポートされるようになりました (全 AWS リージョン対象)。MySQL 8.0 はメジャーバージョンの最新リリースであり、新しいクエリ機能のほか、パフォーマンス、信頼性、セキュリティ、管理性を高める機能強化、国際化とモバイルのサポートを提供します。MySQL 8.0 で注目すべき点は、以下の通りです。
- ウインドウ関数と共通テーブル式 (WITH クエリ) でクエリの複雑度を低減。
- JSON: JSONを関連するテーブルに変換し、JSON オブジェクトをマージし、集約する関数。JSON オブジェクトのサイズ設定や印刷を行うユーティリティ。範囲指定表現と ‘-->’ 演算子のサポート。部分的なインプレースアップデートと並べ替えのパフォーマンス向上。
- GIS: 空間データ型、空間インデックス、空間関数により、5108 の異なる空間参照系をサポート。4628 のプロジェクション (平面マップ)、479 の地球の地理的 (楕円) 表現、汎用の抽象的なデカルト座標平面を含む。
- パフォーマンス: MySQL 5.7 の 2 倍のパフォーマンス。InnoDB で読み書きの、IO バウンドで、コンテンションの高い「ホットスポット」のワークロードのパフォーマンスを最適化。レプリケーションのパフォーマンス向上。降順インデックス。バッファプールのコンテンツに対応したコストモデルの改善。リソースグループでユーザーによるワークロードに応じたリソース使用の制御と優先付けを実現。
- 信頼性: アトミックで、クラッシュセーフなデータ定義言語 (DDL) オペレーション。メタデータの一元的なトランザクションデータ辞書。
- セキュリティ: 権限のコレクションと言われるロールにより、ユーザーのグループにアクセス権限を付与または拒否。パスワード強度およびパスワード再利用ポリシーのサポート。デフォルトの TLS/SSL ライブラリとして OpenSSL を使用。
- 管理性: Instant ADD COLUMN DDL オペレーション。パフォーマンススキーマ、インフォメーションスキーマ、設定変数、エラーロギングを改善して可観測性を強化。
- 国際化とモバイルのサポート: デフォルトの文字コードに utf8mb4 を使用。
Amazon RDS for MySQL 8.0 や、データベースインスタンスのアップグレード方法についての詳細は、Amazon RDS ユーザーガイドを参照してください。新規 Amazon RDS for MySQL 8.0 データベースインスタンスの開始と、現在のインスタンスのアップグレードは、AWS マネジメントコンソールで数回クリックするだけで可能です。