投稿日: Nov 19, 2018
AWS IoT Device Management が、フリートのインデックス作成とジョブの機能を提供できることになりました。これで、デバイスフリートを管理するメカニズムが追加されます。フリートのインデックス作成により、デバイスのメタデータやフリートの状態に対するクエリ実行が簡単になります。また、ジョブにより、1 つまたは複数のデバイスに一度にリモートアクションを送信すること、デバイスへのジョブのデプロイを制御すること、各デバイスで実行中のジョブについて現在および過去の状態を追跡することが可能になります。
フリートのインデックス作成に関する新機能には、デバイス接続のインデックス作成と動的なモノのグループが含まれます。デバイス接続のインデックス作成では、デバイスが現在 AWS IoT に接続しているか切断されているかを調べるため、デバイスの AWS IoT Core のライフサイクルイベントにインデックスを付けることができます。デバイス接続のインデックス作成が追加されたことで、デバイスのレジストリ、シャドウ、フリートインデックスからの接続データをまたぐ検索が可能になりました。たとえば、デバイス接続のインデックス作成を利用して、カスタマーサポートチームが顧客のデバイスのファームウェアバージョンや接続状態を確認して迅速に問題を解決できるようにすることが可能です。
動的なモノのグループにより、フリートのインデックス作成クエリで定義したグループを使用して、自動でデバイスを組織化できるようになりました。動的なモノのグループには、90 度を越える温度を報告し、AWS IoT に接続中のハードウェアバージョン 1.1 の温度センサーをすべて含めることができます。動的なモノのグループは、ユーザーが指定する条件を満たすデバイスを自動的に追加するとともに、条件に合わなくなったデバイスを削除します。動的なモノのグループでは、グループ内の全デバイスに適用するジョブのデプロイやセキュリティポリシーの設定などのアクションを実行できます。
ジョブの動的なロールアウトとジョブのコード署名により、ジョブが提供する機能が拡張されます。ジョブの動的なロールアウトを使用すると、デバイスアップデートのデプロイ率の幾何学級数的な増加を設定するとともに、故障判定基準を定義して何らかの障害のしきい値を満たした場合にジョブをキャンセルすることが可能です。ジョブの動的なロールアウトにより、誤ったアップデートによる影響範囲を最小限にするための故障判定基準でガードレールを設定しながら、ゆっくりデプロイを広げることができます。ジョブのコード署名を使用して、デバイスに送信するファイルにデジタル署名を付与することもできます。これは、不正なアクターからデバイスを保護するのに有用です。署名したファイルが確実に侵害されていないことを確認するため、自身の署名を付与しておき、実行前にデバイスで署名付きのファイルを検証できます。
AWS マネジメントコンソールで、または最新の SDK を使って、本日より使用を開始できます。詳細については、ドキュメントを参照するか、またはウェブサイトをご覧ください。