投稿日: Nov 25, 2019
Amazon Comprehend で、リアルタイムのカスタム分類子のサポートを開始しました。リアルタイムカスタム分類子を利用することで、情報把握、ラベル付け、情報のルーティングなどが、独自のビジネスルールに基づきリアルタイムで実行できます。たとえば、サポートへの問い合わせ内容を即座にカテゴリー分けし、それらを適切なサポートチームに振り分けることが可能です。または、ウェブサイトに投稿されるコメントの内容を、自動的に和らげる処理などもできます。今回の機能追加までは、ユーザーの方は個々のビジネスに特有なラベリングを使い、ドキュメントを非同期でカテゴリー分けしていました。これからは、カスタム分類子の使用をユースケースに合わせ、リアルタイムと非同期のどちらかから選択できます。
カスタムモデルの作成はシンプルです。使用するラベルごとにテキストの例を与えると、Comprehend はカスタムモデルを作成するためにそこに照準をあてます。機械学習の経験は不要です。リアルタイムの分類を行うためには、要件に合ったキャパシティーがあるエンドポイントをプロビジョニングします。また、Application Auto Scaling を使うと、動的にキャパシティーをスケーリングすることで、コストを最小化しながら顧客からの需要に低レイテンシーで対応することもできます。Application Auto Scaling では、スケジュールドスケーリングとターゲットの追跡をサポートします。スケジュールドスケーリングは、スケジュールに基づくスケーリングを行い、ターゲット追跡では、あらかじめ設定したレベルにキャパシティーの利用率を維持できます。
カスタム分類子を使うと、コード記述の必要はまったくなしで、カスタムモデルの構築ができます。顧客分類機能を現在のアプリケーションに統合するためには、SDK が用意されています。カスタムモデルを使用すると、ウェブサイトのコメントの調整、お客様からのフィードバックへの順序付け、ワークグループドキュメントの整理が簡単にできます。
Amazon Comprehend におけるリアルタイムカスタム分類子のサポートは、Amazon Comprehend が提供されているすべての AWS リージョンで利用可能です。この新しい機能は、コードフリー環境の Amazon Comprehend コンソールにログインするか、AWS SDK をダウンロードするとお試しいただけます。この機能の詳細については、ドキュメントも合わせてご参照ください。