投稿日: Nov 13, 2019
今日から、Bring Your Own IP (BYOIP) は、欧州 (ダブリン)、欧州 (ロンドン)、欧州 (フランクフルト)、カナダ (中部)、米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (オレゴン) の AWS リージョンに加えて、アジアパシフィック (ムンバイ)、アジアパシフィック (シドニー)、アジアパシフィック (東京)、アジアパシフィック (シンガポール)、南米 (サンパウロ) で利用できるようになりました。また、本日より、BYOIP は、American Registry for Internet Numbers (ARIN) と Réseaux IP Européens Network Coordination Center (RIPE) に加えて、Asia Pacific Network Information Center (APNIC) に登録された IP アドレスのオンボーディングをサポートします。
BYOIP を利用すると、パブリックにルーティング可能な自分の IP アドレスプレフィックスを AWS に持ち込んで、インターネット上で公開できます。ご自分の BYOIP アドレスプレフィックスから Elastic IP アドレスを作成し、そのアドレスを EC2 インスタンス、Network Load Balancer、NAT ゲートウェイなどの AWS リソースで使用できます。BYOIP アドレスプレフィックスから作成した Elastic IP アドレスは、AWS から取得した Elastic IP アドレスと同じように正しく動作します。また、BYOIP を利用すると、AWS で取得した自分の IP アドレスプレフィックスの公開および現在のロケーションからの取り下げを同時に実行して、移行の間のダウンタイムを最小限に抑えられます。
パートナーや顧客がファイアウォールでホワイトリスト登録するような信頼できる IP アドレスを使用しているアプリケーションは、パートナーや顧客に IP アドレスのホワイトリストを変更させることなく AWS に移行できます。BYOIP は、エンドポイントからのトラフィックが意図する受信者に到達できるようにする IP アドレスレピュテーションに依存する業務用 E メールサービスなどのアプリケーションにも有用です。レガシーアプリケーションの一部には、ハードコーディングされた IP アドレスに依存するものがあります。BYOIP はこのようなアプリケーションを AWS に移行させることが可能です。通信の途絶もミニマムレベルです。
BYOIP 機能に追加料金は発生しません。また、BYOIP アドレスプレフィックスで作成した Elastic IP アドレスも無料です。
本機能の詳細については、BYOIP のドキュメントをご覧ください。