投稿日: Feb 19, 2020

Amazon Elastic Container Registry (ECR) では本日より、コンテナイメージをプルする際のレートが引き上げられ、イメージ API のクォータ (制限とも呼ばれる) が新たにシンプル化されます。これでイメージプルクォータはこれまでの値の 5 倍から 10 倍となり、コンテナイメージをデプロイする際に API スロットリングに神経を使うことなくレートを増量して ECR を利用できることになります。 

ECR でサポートされている docker pushdocker pull のような CLI コマンドを使用する際には、コマンドは ECR API に変換されますが、1 秒間の使用回数のクォータがアカウントごとに決められています。ECR ではこれまでは、クォータが適用される ECR API ではなく、コンテナレジストリのプッシュおよびプルに対してクォータが発行されてきました。新機能によってクォータは適用先の ECR API に対して発行されることになり、API 利用に対するお客様のさらなる理解を支援します。ECR ではこれまで、イメージプッシュ API とイメージプル API にレートクォータおよびバーストクォータの両方が発行されてきました。今回これが ECR API のレートクォータだけとなってシンプル化され、ハイボリュームのオペレーションの際のビルドとデプロイのワークフロー様式を予測することがより簡単になります。 

本日のクォータ引き上げの発表で、大規模な新規ワークロードを速やかに起動するような ECR の使用パターンにこれまで以上に対応できるようになります。たとえば、GetAuthorizationToken は毎秒連続 200 リクエスト、BatchGetImage は毎秒連続 1000 リクエストの速度で使用できます。 

ECR API のレート引き上げの詳細については、ECR ドキュメントをご覧ください。今回の変更は本日より適用され、AWS GovCloud (米国) を含む ECR が利用可能なすべてのパブリック AWS リージョンの ECR のお客様すべてに適用されます。