投稿日: Jun 11, 2020

Slack が AWS の利用を拡大することでより密接に統合された企業レベルのツールを提供

(シアトル・サンフランシスコ発、2020 年 6 月 4 日発表) Amazon.com, Inc.(NASDAQ:AMZN)の関連会社である Amazon Web Services, Inc.(以下 AWS)と Slack Technologies, Inc.(NYSE:WORK)(以下Slack)は、企業内のコラボレーションを強化するソリューションの提供に向け、戦略的パートナーとして、新たな複数年契約を発表しました。両社は本連携を通じて、分散型開発チームがコミュニケーションを図り、より効率的かつ俊敏に Slack 内から AWS リソースを管理できるよう支援します。Slackは、「Slack Calls」で提供する音声通話と動画通話に関する全機能を、会議、チャット、ビジネス通話を可能にする AWS の通信サービス「Amazon Chime」へ移行します。さらに Slack は、AWS のグローバルインフラストラクチャを活用することで、企業のお客様によるプラットフォームの迅速な導入が可能となるほか、データの保存を行う国や地域の選択肢を提供することで、お客様のコンプライアンス要件の準拠を支援します。今後も Slack は、AWS をクラウドプロバイダーとして優先的に活用し、ストレージ、コンピューティング、データベース、セキュリティ、分析、機械学習などの一連の AWS サービスを通じ、新たな連携機能を開発します。AWS では、Slack を活用することで、AWS のチーム間のコミュニケーションやコラボレーションの効率化を図ります。

企業のお客様は、Slack のチャンネルベースのメッセージングソリューションと、AWS の実績あるインフラストラクチャやセキュリティサービスを併用することで、セキュリティ、信頼性、拡張性に優れたコミュニケーションを実現できます。さらに両社は、製品間の連携機能を拡大し、相互運用性を深めることで、お客様の開発チームをサポートするとともに、Slack チャンネルと Amazon Chime のチャットルーム上において、より柔軟な AWS のリソース管理を可能にします。対象となる連携機能は、以下の通りです。

Amazon Chime インフラストラクチャ+ Slack Calls:Amazon Chime の SDK(ソフトウェア開発キット)により、Slack Calls の音声、動画、画面共有といった既存機能を強化します。また Slack は今後、Amazon Chime が提供するリアルタイムのコミュニケーションを通じて、ユーザーに対して高品質で信頼性の高いサービスを提供しつつ、自社の統合型コミュニケーションインフラストラクチャの維持に関わるコストの削減と複雑性を解消します。

AWS Key Management Service + Slack Enterprise Key Management(EKM):Slack の EKM は、暗号鍵の配布と管理に対応した AWS Key Management Service など、AWS の実績あるセキュリティサービスを活用します。EKM は、セキュリティを重視する業界や規制の厳しい業界の企業が Slack 内で自社データの可視性とコントロールの向上を図るために開発され、現在90社以上の企業が、本ソリューションによって自社の暗号鍵を管理しています。Slack の Workflow Builder オートメーションツール向け EKM などの強化機能は、先月に提供を開始しています。

AWS Chatbot + Slack:AWS Chatbot は、チャットルームから AWS のリソースを簡単にモニタリングおよび操作できるようにするインタラクティブエージェントサービスです。このサービスを通じて、開発チームは最新の状態を維持したままコラボレーションが可能になるだけでなく、アプリケーションの運用イベント、セキュリティ検出結果、ワークフローの確認など、それ以外にも AWS アカウントで実行中のアプリケーションのアラートに対して、より迅速に対応できるようになります。一般提供を開始したばかりの AWS Chatbot ですが、すでに世界中で多数の開発チームに使用されており、アプリケーション開発プロセスの向上に役立っています。AWS Chatbot は今後、175 以上の AWS サービスと連携が可能となります。これにより、開発者はSlackから離れることなくチームとのコラボレーションを行い、クラウドベースのあらゆるサービスを管理できるようになります。

Amazon AppFlow + Slack:Amazon AppFlow と Slack の新たな連携機能により、Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)や Amazon Redshift などの AWS サービスと Slack の間で、安全にデータを転送できることにより、ヘルプデスクのリクエストから顧客エンゲージメントのトレンド分析や感情データの測定といった各種タスクを簡素化できます。AWS と Slack は今後数カ月間でこの機能を強化し、企業のお客様が、単一のフローを通じて複数の Slack チャンネルと AWS サービスの間で、双方向のデータ転送を可能にします。

Slack の CEO 兼共同創設者である Stewart Butterfield 氏は、次のように述べています。「クラウドサービスとワークストリームコラボレーションツールの組み合わせは、エンタープライズソフトウェアの未来を支える原動力になるはずです。 AWS の戦略的なパートナーになることで、両社とも需要に応じて規模を拡大しつつ、企業向けツールをお客様に対して提供できます。Slack のチャンネルベースのメッセージングプラットフォームと AWS サービスとの連携によって、企業の開発チームはクラウドインフラストラクチャのプロジェクトをシームレスかつ容易に管理し、Slack から一切離れることなくクラウドベースのサービスを起動できます。」

AWS の CEO である Andy Jassy は、次のように述べています。「AWS と Slack の連携により、開発チームは各種アプリケーションを通じ、フロントエンドのコラボレーションとイノベーションを迅速に実現しつつ、バックエンドのクラウドインフラストラクチャを効率的に管理できます。AWS のお客様は、AWS リソースをより確実に管理する新たな手段を得られることにより、広範かつ充実したクラウドサービス群を使用したコラボレーションを行い、より多くのアプリケーションを開発できるようになります。Slack との協業を通じ、お客様のクラウド環境におけるイノベーションをサポートする手段を拡大できる日を心待ちにしています。」

Slack について
Slack はチャンネルをベースとしたメッセージプラットフォームの先駆者です。これまでのビジネスコミュニケーションのあり方を大きく変えてきました。今や何百ものユーザー企業の皆さまが Slack を使ってチームの目指す方向を揃え、使うシステムを 一カ所にまとめ、ビジネスを前に進めています。安全かつ世界規模の企業に対応できるエンタープライズ級の環境を提供できるのは Slack だけです。たくさんのビジネステクノロジーが存在するなかで、Slack はまったく新しいレイヤーだと言えます。「一緒に働く」がより効率的になり、使っているすべてのソフトウェアツールやサービスを一カ所にまとめられ、必要な情報が簡単に見つかる場所。つまり Slack は仕事の中心なのです。Slack の詳細については以下の URL をご参照ください。
https://slack.com/

アマゾン ウェブ サービスについて
アマゾン ウェブ サービス(AWS)は約 14 年にわたり、世界で最も包括的かつ幅広く採用されたクラウドプラットフォームになっています。AWS は、コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワーキング、分析、ロボット工学、機械学習および人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、モバイル、セキュリティ、ハイブリッド、仮想現実(VR)および拡張現実(AR)、メディア、ならびにアプリケーション開発、展開および管理に関する175種類以上のフル機能のサービスを提供しています。AWS のサービスは、24 のリージョンにある 76 のアベイラビリティーゾーン(AZ)でご利用いただけます。これに加え、インドネシア、日本、スペインを含む3つのリージョンにおける 9 つの AZ の開設計画を発表しています。AWS のサービスは、アジリティを高めながら同時にコストを削減できるインフラエンジンとして、急速に成長しているスタートアップや大手企業、有数の政府機関を含む数百万以上のアクティブなお客様から信頼を獲得しています。AWS の詳細については以下の URL をご参照ください。
https://aws.amazon.com/

Amazon.com について
Amazon は 4 つの理念を指針としています。競合他社ではなくお客様を起点にすること、創造への情熱、優れた運営へのこだわり、そして長期的な発想です。カスタマーレビュー、1-Click 注文、パーソナライズされたおすすめ商品機能、Amazon プライム、フルフィルメント by Amazon(FBA)、アマゾンウェブサービス(AWS)、Kindle ダイレクト・パブリッシング、Kindle、Fire タブレット、Fire TV、Amazon Echo、Alexa などは、Amazon が先駆けて提供している商品やサービスです。

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