投稿日: Jul 7, 2020
AWS Storage Gateway は、単一の Amazon S3 バケットに複数のファイル共有を作成し、ディレクトリアクセスの頻度に基づいてゲートウェイのローカルキャッシュを Amazon S3 バケットと同期できるようにすることで、File Gateway のキャッシュ管理を簡素化します。これらの機能強化により、新しいファイル共有を構成する際に柔軟性が提供され、キャッシュの更新プロセスが合理化されるので、ゲートウェイの管理が簡素化されます。
今回のリリースにより、File Gateway で作成したファイル共有を管理するために必要な S3 バケットの数を制限できるようになりました。S3 バケット用に複数の S3 プレフィックスを定義し、単一の S3 プレフィックスを単一のゲートウェイファイル共有にマッピングできます。オンプレミスのファイル共有の命名規則に適合するように、ゲートウェイファイル共有名を S3 バケット名から独立したものとして定義することもできます。
さらに、複数のゲートウェイが単一の S3 バケットからデータにアクセスする場合、ディレクトリの最後のアクセスからの特定の期間を設定するだけで、ゲートウェイで新しいゲートウェイキャッシュの更新プロセスを有効にできます。この機能により、頻繁にアクセスされるディレクトリは自動的に更新されて S3 バケットと同期し、アクセス頻度の低いディレクトリは必要な場合にのみ更新されます。キャッシュ更新ワークフローを作成および管理する必要なく、複数のディレクトリを同時に更新できます。
ハイブリッドクラウドストレージサービスである Storage Gateway では、ファイル、テープ、およびボリュームゲートウェイを通じて、NFS、SMB、iSCSI、iSCSI-VTL の各インターフェイスを使用することにより、オンプレミスのアプリケーションが実質的に無制限のクラウドストレージにアクセスできるようになります。このサービスを使用すると、データを AWS にバックアップおよびアーカイブし、クラウドストレージによってバックアップされたオンプレミスのファイル共有を提供し、オンプレミスアプリケーションにクラウド内データへの低レイテンシーアクセスを提供できます。
これらの機能は、AWS Storage Gateway が利用可能なすべてのリージョンにおいて、新しいゲートウェイで本日より利用できます。既存のゲートウェイの場合、この新しい機能は、次に予定されているソフトウェア更新時に利用可能になります。詳細については、AWS Storage Gateway ユーザーガイドを参照してください。