投稿日: Jan 22, 2021

Amazon CloudWatch エージェントで、CloudWatch および AWS X-Ray へのアプリケーションテレメトリデータの送信に OpenTelemetry API と SDK を使用できるようになりました。この更新により、エージェントは Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) で実行されているアプリケーションとサービスから OpenTelemetry メトリクスとトレースを受信できるようになります。これは、複数のエージェントをインストールまたは設定することなく、OpenTelemetry でのアプリケーションのモニタリングを開始したい既存の CloudWatch エージェントユーザー向けとなっています。
Cloud Native Computing Foundation のプロジェクトである OpenTelemetry は、アプリケーションモニタリング用の分散トレースとメトリクスを収集するためのオープンソース API とライブラリを提供します。OpenTelemetry SDK を使用してアプリケーションをインストルメント化することによって、パフォーマンスデータを基盤となるインフラストラクチャのデータと関連付けることが可能になり、問題解決までの平均時間が短縮されます。CloudWatch エージェントは、ユーザーがメトリクスとトレースを収集し、それらを CloudWatch と X-Ray に送信できるようにします。CloudWatch と X-ray は、データの表示、フィルタリング、およびデータインサイトの取得を行って、アプリケーションを監視し、問題を特定して、パフォーマンスを向上させるために使用できるツールを提供します。
OpenTelemetry API と SDK をサポートする CloudWatch エージェントは、 Amazon CloudWatch を使用できるすべてのリージョンでご利用いただけます。

最新バージョンの CloudWatch エージェントの使用を開始するには、Amazon CloudWatch ユーザーガイドで「OpenTelemetry support in the CloudWatch Agent」を参照してください。AWS Distro for OpenTelemetry の詳細については、AWS のデベロッパーポータルにアクセスしてください。CloudWatch エージェント、および OpenTelemetry API と SDK は、追加料金なしでご利用いただけます。CloudWatch のカスタムメトリクスおよびログの標準料金が適用されます。X-Ray の標準料金が適用されます。

CloudWatch エージェントは、オープンソースライセンスに基づいて提供されています。CloudWatch エージェントの構築、カスタマイズ、または貢献をご希望の場合は、最新の手順について GitHub リポジトリを参照してください。