投稿日: Feb 22, 2021
本日から、アジアパシフィック (香港)、欧州 (ストックホルム) リージョンで、バースト可能な汎用 Amazon EC2 T4g インスタンスの最新世代が新たに利用可能になりました。これらのインスタンスは、Arm ベースの AWS Graviton2 プロセッサを搭載しており、T3 インスタンスよりも最大 40% 高い価格性能を実現します。T4g インスタンスでは、ベースラインレベルの CPU パフォーマンスが提供されますが、必要に応じていつでも CPU 使用率をバーストさせる機能を備えています。バランスの取れたコンピューティング、メモリ、ネットワークのリソースが提供されます。たとえば、大規模なマイクロサービス、キャッシングサーバー、検索エンジンのインデックス作成、e コマースプラットフォーム、小規模および中規模のデータベース、仮想デスクトップ、ビジネスクリティカルなアプリケーションといった幅広い汎用ワークロードに対応します。
AWS Graviton2 プロセッサは、64 ビット の Arm Neoverse N1 コアを使用して AWS によってカスタム構成されたものであり、Amazon EC2 で実行されるクラウドワークロード向けとしてはコストパフォーマンスが最も高いプロセッサになります。このプロセッサは、第 1 世代の AWS Graviton プロセッサと比較して、性能が 7 倍、コンピューティングコア数が 4 倍、キャッシュ容量が 2 倍、メモリ速度が 5 倍となっており、パフォーマンスと機能が飛躍的に向上しています。AWS Graviton2 プロセッサには、常時オン状態の 256 ビット DRAM 暗号化や、第 1 世代 AWS Graviton プロセッサと比較してコアごとに 50% 高速になった暗号化性能が備わっています。
Amazon EC2 T4g インスタンスは、AWS Nitro システム上に構築されています。このシステムは、分離されたマルチテナント、プライベートネットワーキング、高速ローカルストレージを備えた効率的で柔軟かつ安全なクラウドサービスの提供を可能にする AWS 設計のハードウェアとソフトウェアのイノベーションを集結させたものです。
T4g インスタンスは、独立系ソフトウェアベンダー (ISV) および AWS のオペレーティングシステムとサービスが織り成す幅広いエコシステムによってサポートされています。このエコシステムには、一般的な Linux ディストリビューション (Amazon Linux 2、Ubuntu、Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux Enterprise Server、Fedora、Debian)、FreeBSD/NetBSD、OpenJDK の Amazon Corretto ディストリビューション、コンテナサービス (Amazon ECR、Amazon ECS、Amazon EKS、Docker、Rancher)、エージェント (Amazon CloudWatch、AWS Systems Manager、Amazon Inspector、Crowdstrike、Datadog、Dynatrace、Honeycomb.io、New Relic、Qualys、Rapid7、Tenable)、デベロッパー/オートメーションツール (AWS Code Suite、Chef、GitLab、Jenkins、TravisCI) が含まれます。
このリージョンの拡大に伴い、T4g インスタンスが AWS 米国東部 (バージニア北部とオハイオ)、米国西部 (オレゴン、サンフランシスコ)、カナダ (中部)、南米 (サンパウロ)、アジアパシフィック (ムンバイ、東京、香港、ソウル、シンガポール、シドニー)、およびヨーロッパ (フランクフルト、アイルランド、ロンドン、ストックホルム) リージョンで利用できるようになりました。これらは 7 つのサイズで提供され、最大 8 つの vCPU、5 Gbps のネットワーク帯域幅、2,780 Mbps の Elastic Block Store (EBS) 帯域幅を提供します。T4g インスタンスは、オンデマンド、リザーブドインスタンス、スポットインスタンス、または Savings Plans の一部としてご購入いただけます。
AWS Graviton2 ベースの Amazon EC2 T4g インスタンスは、AWS マネジメントコンソール、AWS Command Line Interface (CLI)、AWS SDK から使用を開始できます。
詳細については、Amazon EC2 T4g ページまたは AWS Graviton ページをご覧ください。