投稿日: Aug 19, 2021
本日より、Split Charge ルールを定義することで 、AWS Cost Categories 内の共有コストを 分割できるようになりました。AWS Cost Categories では、アカウント、タグ、サービス、課金タイプ、さらには他の Cost Categories など、ディメンションに基づいててコストを分類するルールを定義することが可能になります。全ての組織には、複数のチーム、ビジネスユニット、または財務担当者が共有する一連のコストが存在します。例えば、データ転送コスト、エンタープライズサポート、あるいは中心のインフラチームの運用コストなどです。これらのコストは、単一のオーナーに直接帰属するものではないので、単一の Cost Category の値に分類することはできません。Split Charge のルールを使うことによって、これらのコストを Cost Category の値で公平に配分することが出来ます。
このローンチでは、Cost Categories を作成または編集する際のオプションステップとして、Split Charge ルールを導入します。Split Charge ルールは、ソース、1 つ以上のターゲット、および配分メソッドから構成されます。ソースは、分割したい共有コストのグループです。ターゲットは、コストを分割したいと思う Cost Category の値です。配分メソッド(偶数分割、固定パーセンテージ分割、比例コストベース分割)は、ソースコストをターゲットにどのように分割するか決定します。Split Charge を設定するには、まず、コストをCost Category の値に分類するために、Cost Category(例:ビジネスユニット)を定義します。最初のステップでは、適切なデイメンションを利用してルールを作成し、共有コストを Cost Category の値(例:Shared Costs)に分類し、他の Cost Category の値(例:エンジニアリング BU、マーケティング BU、FinOps BU)に分割します。次のステップでは、Split Charge ルールを定義し、Cost Category の値(例:Shared Costs)を「ソース」として選択し、1 つまたは複数の Cost Category の値を「ターゲット」として選択し(例:エンジニアリング BU とマーケティング BU)、「ソース」コストを「ターゲット」に分割するための配分メソッド(例:比例配分)を選択します。Split Charge のルールを定義した後、Cost Category の詳細ページで最終的なコスト配分にアクセスしたり、コスト配分の補足的な CSV レポートをダウンロードすることが出来ます。
詳細については、Cost Categories のページおよびCost Categories ユーザーガイドを参照してください。