投稿日: Sep 9, 2021

AWS の量子コンピューティングサービスである Amazon Braket では、量子コンピュータ上での量子回路の実行方法をより細かく制御できるようになりました。新しい逐語的な編集機能により、お客様は編集の過程で修正することなく、定義された通りに回路を実行するよう指定することができるようになりました。

量子アルゴリズムを開発する際、ユーザーは主に、実行するゲートの集まりを指定する抽象的な量子回路でプログラムを行います。量子回路編集は、抽象的な量子回路を、特定の種類の量子ハードウェアに最適化された編集済みの回路に変換します。この最適化中、元の回路は、ハードウェアによるサポートするネイティブゲートに対する量子ビットの割り当て、並べ替え、マッピングの編集過程を経ます。ハードウェアのベンチマークやエラー軽減プロトコルの開発に注力している研究者や量子アルゴリズムの専門家には、選択した量子ハードウェア上で実行されるゲートや回路レイアウトを正確に指定する機能が必要です。新しい逐語的な編集機能により、特定の最適化ステップを無効にすることで、ユーザーは編集過程を直接制御できるため、回路が設計通りに実行されることを保証します。

Amazon Braket ユーザーは、Amazon Braket SDK 内の「逐語的ボックス」を使用して、編集をオフにしたい回路全体または回路の一部を示すことができます。この逐語的な編集機能は、現在 Amazon Braket の AWS リージョン US West 1 (北カリフォルニア) で提供されている Rigetti 量子コンピュータで利用可能です。さらに詳しい情報を確認して開始するには、次のリソースを参照してください。