投稿日: Oct 11, 2021

私達は、Amazon Fraud Detector のイベントデータストレージについて発表することができとても興奮しています。この新機能により、お客様は本番稼働の不正データを Amazon Fraud Detector 内に直接簡単に送信および保存できます。このモデルはアカウントの年数や購入頻度などの値を自動的に計算することで新しいイベントに過去のコンテキストを適用できるため、お客様はイベントデータセットを使用して、より予測パフォーマンスの高い機械学習 (ML) モデルをトレーニングできます。新しいトレーニングデータセットを S3 にアップロードせずにモデルを取得できるため素早い動きも可能です。また、保存されたイベントの不正ラベルを更新することにより、オフライン不正調査からフィードバックループをクローズできます。

この機能のリリース前は、S3 に保存されたデータでモデルをトレーニングすることしかできませんでした。モデルを取得するには、手動でデータセットを更新し、最新のデータセットを S3 にアップロードし、それに Amazon Fraud Detector を合わせる必要がありました。これらのデータの準備ステップにより、モデルが「古く」なる可能性を含め、モデル取得は時間のかかる作業になっていました。

新たにリリスされたこのイベントデータセットを使用することで、モデルトレーニング用の過去のイベントデータを Amazon Fraud Detector に直接アップロードすることができるのです。また、イベントデータセットは、それぞれの新しい予測により自動的に更新されるため、各モデル取得のための新しいデータセットをアップロードする必要もありません。イベントの数やデータセットのサイズなど、イベントデータセットメトリクスは自動的に更新され、オンデマンドでリフレッシュすることも可能です。イベントラベル (不正、正当など) は、オフラインの確認に基づき更新して機械学習フィードバックループをクローズすることができます。Amazon Fraud Detector に保存されているイベントデータセットで、新しいモデルのトレーニングや既存のモデルの取得が少ないクリック数で可能になりました。

この新機能を使用するには、新しいイベントタイプを使用するか既存のイベントタイプを選択し、Fraud Detector コンソールの [保存したイベント] タブへ移動します。このタブで、予測用のリアルタイムイベントストレージを有効にします。過去のデータを保存するには、イベントデータの CSV ファイルをアップロードするか、新しい SendEvent API を使用して Amazon Fraud Detector にイベントをストリーミングします。データセットを保存したら、[保存したイベント] をモデルトレーニングデータソースとして選択してすぐにモデルバージョンをトレーニングまたは取得できます。イベントデータストレージは、0.10 USD/GB/月の料金で、米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー) の各 AWS リージョンで利用できます。イベントデータストレージに関するその他の詳細については、ドキュメントを参照してください。