投稿日: Oct 14, 2021

ネットワークロードバランサー (NLB) は、Transport Layer Security (TLS) プロトコルのバージョン 1.3 をサポートするようになりました。これにより、ワークロードを安全に保つのをサポートしながら、バックエンドアプリケーションサーバーのパフォーマンスの最適化を実現できるようになりました。NLB の TLS 1.3 は、TLS トラフィックの暗号化と復号をアプリケーションサーバーからロードバランサーにオフロードすることで機能し、ターゲットに至るまで暗号化を提供します。TLS 1.3 は、1 ラウンドトリップ (1-RTT) TLS ハンドシェイクを使用し、Perfect Forward Secrecy を提供する暗号のみをサポートすることにより、パフォーマンスとセキュリティが最適化されています。他のバージョンの TLS と同様に、NLB は、ロードバランサーで TLS を終了する一方で、バックエンドアプリケーションへのクライアントのソース IP を保持します。

TLS 1.3 を備えた NLB は、アプリケーションのセキュリティをより簡単に管理するためのツールを提供し、アプリケーションのセキュリティ体制を改善することを可能にします。NLB に TLS を使用すると、AWS Certificate Manager (ACM) および AWS Identity and Access Management (IAM) との NLB の統合を使用して、SSL 証明書のデプロイを一元化できます。TLS トラフィックパターンを分析し、問題をトラブルシューティングすることもできます。NLB では、事前定義されたセキュリティポリシーを使用することもできます。これは、NLB がクライアントに提示する暗号とプロトコルを制御します。

TLS 1.3 は、すべての商用 AWS リージョンAWS GovCloud (米国) リージョンの NLB でご利用いただけます。詳細については、NLB のドキュメントをご覧ください。