投稿日: Feb 28, 2022
AWS の量子コンピューティングサービスの Amazon Braket は、英国の Oxford Quantum Circuits (OQC) の新しい超伝導ゲートベース量子処理ユニット (QPU) である通称 Lucy というサポートを追加しました。今回のリリースにより、欧州のお客様は、より多くの種類の量子ハードウェアを、欧州の一般的な勤務時間中に利用できるようになりました。さらに、お客様は Amazon Braket 上の 2 種類の超伝導ゲート型デバイスで量子プログラムを実行することで、異なるプロバイダー間の量子ハードウェアを比較対照することができます。
量子コンピューティングは初期段階にある技術ですが、基盤となるハードウェアとアプリケーションの両面において、急速に進化しています。量子ハードウェアへ容易にアクセスできることが、今日のイノベーションを制限している主な要因の 1 つです。Amazon Braket は、統一されたインターフェースとアクセスモデルにより、量子ハードウェアをオンデマンドかつ従量制料金でお客様に提供することで、量子コンピュータの研究とイノベーションを加速させることを中核的なミッションとして掲げています。今回のリリースにより、お客様は使い慣れた Braket SDK/API を使用して、OQC の最新の 8 量子ビット超伝導量子プロセッサーにアクセスすることが可能になりました。このプロセッサは、ドイツの物理学者 Lucy Mensing にちなんで「Lucy」と名付けられ、逐語的コンパイルなどの機能をサポートしており、アドバンストなお客様はコンパイルパスを介することなく、ネイティブゲートレベルで回路をプログラムすることができます。新しい OQC プロセッサーは、先日発表された Braket Hybrid Jobs 機能を完全にサポートしており、お客様は同サービス上で量子クラシカルなハイブリッドワークロードを容易に実行することができます。さらに、このプロセッサーは、サービス開始時に欧州のお客様向けに欧州向けのアップタイムとして、GMT (+00) 午前 10 時から平日 1 日 3 時間、利用可能な時間帯を提供します。
欧州 (ロンドン) リージョンから OQC デバイスにアクセスしていただけます。今回の Amazon Braket サービスのリージョン拡大により、お客様は Braket のマネージド SV1、DM1、TN1 シミュレーターも新リージョンでご利用いただけるようになりました。新しい OQC プロセッサの使用を開始するには、次のリソースをご覧ください。