投稿日: Feb 18, 2022
Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) for MariaDB では遅延レプリケーションがサポートされ、リードレプリカをソースデータベースより遅らせる時間を設定できるようになりました。MariaDB レプリケーションの標準設定では、ソースとレプリカの間のレプリケーション遅延が最小限に抑えられます。遅延レプリケーションでは、災害対策の戦略として意図的な遅延を導入できます。
手作業によるエラーから復旧するときには、遅延が役立つ場合があります。たとえば、プライマリデータベースからテーブルが誤って削除されてしまった場合は、テーブルが削除された時点の直前でレプリケーションを停止し、レプリカをスタンドアロンインスタンスに昇格させることができます。Amazon RDS for MariaDB には、このプロセスを支援するため、バイナリログの指定ポイントに達したらレプリケーションを停止するストアドプロシージャが組み込まれました。
遅延レプリケーション用のリードレプリカの設定は、ストアドプロシージャによって行われ、リードレプリカを最初に作成するときに実行することも、既存のリードレプリカに対して指定することもできます。遅延レプリケーションは、MariaDB バージョン 10.6.5 以降で使用可能です。
遅延レプリケーションの詳細については、Amazon RDS ユーザーガイドの「Configuring Delayed Replication on MariaDB」を参照してください。