投稿日: Mar 10, 2022
本日より、メモリが最適化された Amazon EC2 の X2idn および X2iedn インスタンスの一般提供を開始しました。X2idn および X2iedn インスタンスは、メモリを大量に消費するワークロード向けに設計されており、前世代の X1 インスタンスと比較して、パフォーマンス、コストパフォーマンス、およびメモリの GiB あたりのコストが改善されています。これらの新しいインスタンスは、第 3 世代インテル Xeon スケーラブルプロセッサ (Ice Lake) を搭載しており、コンピューティングについては、同等の X1 インスタンスよりも最大 50% 高いコストパフォーマンスを提供します。X2idn のメモリと vCPU の比率は 16:1 で、X2iedn の比率は 32:1 です。そのため、これらのインスタンスは、インメモリデータベースや分析、ビッグデータ処理エンジン、Electronic Design Automation (EDA) などのワークロードに最適です。
X2idn インスタンスは、1,024~2,048 GiB のメモリと 64~128 vCPU の範囲で 3 つのサイズで提供されます。X2iedn は、128~4,096 GiB のメモリと 4~128 vCPU の範囲で 7 つのサイズで提供されます。X2idn および X2iedn インスタンスは、それぞれ 1.5 TiB および 3 TiB のメモリを備えた新しい 24xlarge サイズを提供します。これにより、お客様は、適切なサイズのワークロードと低コストを実現できます。X2idn および X2iedn インスタンスは、EFA をサポートする 100 Gbps のネットワークスループットを提供し、高いネットワークパフォーマンスを必要とする EDA や HPC などのワークロードに最適です。X2iedn インスタンスは、最大 80 Gbps の帯域幅と 260k IOPS を備え、Amazon EC2 インスタンスで最高の Amazon Elastic Block Store (EBS) パフォーマンスを提供し、ミッションクリティカルなワークロードの信頼性のニーズを満たすように設計されています。お客様は、新しい X2idn および X2iedn インスタンスで、ミリ秒未満のレイテンシーと 99.999% の耐久性を提供する新しい EBS IO2 Block Express ボリュームを使用できます。
Amazon EC2 の X2idn および X2iedn インスタンスは AWS Nitro System 上で構築されています。これは、従来の仮想化機能の多くを専用のハードウェアにオフロードして、高パフォーマンス、高可用性、および安全性が高いクラウドインスタンスを実現するさまざまな要素によって構成されています。X2idn および X2iedn は、同等の X1 インスタンスよりも最大 45% 多くの SAPS を提供し、anyDB での Business Suite on HANA、SAP S/4HANA、Data Mart Solutions on HANA、Business Warehouse on HANA、SAP BW/4HANA、および SAP NetWeaver ワークロードの実行について SAP 認定を受けています。認定データは、「Certified and Supported SAP HANA Hardware Directory」(認定およびサポートされている SAP HANA ハードウェアディレクトリ) で確認できます。
X2idn インスタンスは、米国東部 (バージニア北部)、アジアパシフィック (ムンバイ、シンガポール、東京)、および欧州 (アイルランド、フランクフルト) の AWS リージョンでご利用いただけます。X2iedn インスタンスは、米国東部 (オハイオ、バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (シンガポール、東京)、および欧州 (アイルランド、フランクフルト) の AWS リージョンでご利用いただけます。 X2idn および X2iedn は、Savings Plans、リザーブドインスタンス、コンバーチブルリザーブド、オンデマンド、およびスポットインスタンスとともに購入することや、ハードウェア専有インスタンスや Dedicated Hosts として購入することができます。X2idn および X2iedn インスタンスは、AWS マネジメントコンソール、AWS Command Line Interface (CLI)、および AWS SDK から使用を開始できます。詳細については、EC2 X2i インスタンスページや EC2 用 AWS フォーラムにアクセスするか、通常の AWS Support の担当者までお問い合わせください。