投稿日: Apr 7, 2022
Amazon EventBridge がグローバルエンドポイントのサポートを開始しました。これは、お客様が AWS でイベント駆動型アプリケーションの可用性を向上させるためのよりシンプルで信頼性の高い方法です。グローバルエンドポイントは、サービスの中断時に、手動での操作を必要とすることなくイベントの取り込みをセカンダリリージョンに自動でフェイルオーバーすることによって、お客様が堅牢で信頼性のあるアプリケーションを簡単に構築できるようにする新しい機能です。お客様は、レプリケーションを使用して、これらのサービス中断時にリスクにさらされるデータを最小限に抑えることができます。
EventBridge は、組み込みの統合を通じてユーザー独自のアプリケーション、サードパーティー SaaS アプリケーション、および AWS のその他サービスの間でのイベントのルーティングを行うことによって、スケーラブルなイベント駆動型アプリケーションを作成できるようにする、サーバーレスイベントバスサービスです。ルーティングルールをセットアップしてデータの送信先を決定することができ、データやシステムでの変更が発生したときにアプリケーションがそれらに対応することを可能にします。イベントの取り込みと配信、セキュリティ、認可、およびエラー処理は Amazon EventBridge が対処するので、イベント駆動型アプリケーションの構築が容易になります。
グローバルエンドポイントを使用することで、お客様は、いつフェイルオーバーを行って、いつプライマリリージョンへのイベントのルーティングを再開するかを判断するために、CloudWatch アラーム (Route53 ヘルスチェック経由) を使用して障害を管理し、フェイルオーバー基準を設定する柔軟性を得られるようになります。お客様がグローバルエンドポイントにイベントを発行したら、イベントはプライマリリージョン内のイベントバスにルーティングされます。プライマリリージョンでエラーが検出された場合は、お客様のヘルスチェックが異常としてマークされ、EventBridge がセカンダリリージョンに受信イベントをルーティングします。
これは、数個のシンプルなステップで開始できます。まず、グローバルエンドポイントが利用可能なリージョンからプライマリリージョンとセカンダリリージョンを選択できます (以下を参照)。次に、AWS マネジメントコンソール、または API を使用してエンドポイントを作成できます。その後、セカンダリリージョンにイベントをアーカイブして、サービスの中断時に失われるイベントがないようにします。サービスの中断からすばやく復旧するために、セカンダリリージョンにアーキテクチャを複製して、イベントの処理を続行することができます。最後に、グローバルエンドポイントが作成されたら、コードを 1 行変更して、イベントをグローバルポイントに発行するようにアプリケーションを更新できます。
グローバルエンドポイントは追加料金なしでご利用いただけます。現在、グローバルエンドポイントはカスタムイベントのみに使用でき、グローバルエンドポイントに発行されたカスタムイベントについては、カスタムイベントの料金に従った金額が請求されます。お客様には、既存のクロスリージョン料金に従ったレプリケーションの料金が追加で請求されます。詳細については、EventBridge の料金ページをご覧ください。
グローバルエンドポイントは、米国東部 (オハイオおよびバージニア北部)、米国西部 (オレゴンおよび北カリフォルニア)、カナダ (中部)、欧州 (ストックホルム、パリ、アイルランド、フランクフルト、ロンドン)、アジアパシフィック (ムンバイ、東京、ソウル、シンガポール、大阪、シドニー)、および南米 (サンパウロ) の各リージョンでご利用いただけます。詳細については、以下をお読みください。