投稿日: Apr 4, 2022
OpenSearch と OpenSearch Dashboards バージョン 1.2 が Amazon OpenSearch Service 上で実行できるようになりました。このバージョンには OpenSearch Dashboards の新しいオブザーバビリティインターフェイスが含まれるほか、異常検出、k-NN、SQL/PPL などの他の機能も改善されています。
Amazon OpenSearch Service を使用すると、OpenSearch とオープンソースの Elasticsearch (バージョン 7.10 まで) クラスターを簡単に実行およびスケールできます。OpenSearch は、元々 Apache 2.0 ライセンスを受けている Elasticsearch 7.10.2 および Kibana 7.10.2 から派生したコミュニティ主導のオープンソース検索および分析スイートです。これは、検索エンジンの OpenSearch と、OpenSearch Dashboards によるビジュアライゼーション機能で構成されています。
2021 年 9 月に Amazon OpenSearch Service での OpenSearch 1.0、2022 年 1 月に OpenSearch 1.1 のサポートを開始しました。このサポートにはトランスフォーメーション、データストリーム、ノートブック、クロスクラスターレプリケーションなどの機能と、異常検出やアラートへの改善などが含まれています。そして、今回、以下の新機能を含む OpenSearch 1.2 のサポートが追加されました。
- 刷新されたオブザーバビリティインターフェイス: 新しいオブザーバビリティ機能により、デベロッパーと DevOps エンジニアは、1 つのインターフェイスで追跡データとログデータを簡単に分析できるようになります。Piped Processing Language (PPL) ベースのイベントエクスプローラーは、デベロッパーがログデータを対話形式で検証したり、チャートをを設定するために結果を簡単に視覚化したりできるようにします。デベロッパーは PPL ベースの視覚化を保存し、カスタムのオペレーションパネルで保存した視覚化素材を複数表示できます。また、OpenSearch Notebooks は、新しいオブザーバビリティインターフェイスに統合されました。ノートブックを使用することで、デベロッパーはマークダウン、SQL/PPL クエリ、マルチタイムラインやライブデータをサポートした視覚化と組み合わせたリッチなレポートを対話形式で協業しながら開発できます。これにより、ユーザーはストーリーを簡単に伝えられます。この機能の詳細については、「ドキュメント」を参照してください。
- 異常検出の機能属性: 入力機能ごとに、属性率を指定できるようになったため、その入力内容が異常と認識された理由を理解しやすくなります。このデータを使用し、異常の原因をすばやく特定できます。詳細については、こちらのドキュメントを参照してください。
- より効率的な k-NN 密度ベクトル: k-NN で Faiss ライブラリーがサポートされるようになったため、機能ベクトルのサイズを拡張できます。Faiss ライブラリーにより、類似性検索と密度ベクトルのクラスター化が効果的になります。また、メモリに納まるサイズより大きなベクトルデータセットを検索することもできます。詳細については、こちらのドキュメントを参照してください。
- SQL と PPL での「一致」クエリのサポート: 一致クエリタイプは、指定したフィールドに入力されたテキスト型、数値型、日付型、ブール型値に一致するドキュメントを返します。一致検索クエリタイプは、SQL と PPL の両クエリ言語でサポートされるようになりました。詳細については、PPL はこちら、SQL はこちらのドキュメントを参照してください。
Amazon OpenSearch Service の詳細については、「製品ページ」を参照してください。