投稿日: Jun 29, 2022
本日より、Amazon AppStream 2.0 は、Windows ネイティブクライアント使用時の UDP ストリーミングをサポートします。Amazon AppStream 2.0 は、非永続型デスクトップとアプリケーションストリーミング製品をエンドユーザーに提供するためのフルマネージド型サービスです。Windows ネイティブクライアントを介して TCP 経由でストリーミングを行うことは、これまでも可能でした。しかし、エンドユーザーは自宅から、ときには企業の所在地とは異なる国で勤務する場合もあるため、企業側がコントロールできない、ネットワーク状況が最適ではない環境で仕事をしているかもしれません。このようなネットワーク状況は、エンドユーザーのエクスペリエンスや生産性に悪影響を及ぼす可能性もあります。UDP ストリーミングを利用することにより、エンドユーザーは、最適ではないネットワーク状況においても、往復レイテンシーが改善された高速なストリーミングを体験することができるでしょう。
UDP を有効にするのに、アプリケーションに変更を加える必要はありません。Amazon AppStream 2.0 コンソールから、そのように設定するだけです。オプトイン後に何らかの理由で UDP ベースのストリーミングを確立できない場合、TCP ベースのストリーミングに自動的にフォールバックされます。
Amazon AppStream 2.0 で Windows ネイティブクライアント向けの UDP ストリーミングを開始するには、AppStream 2.0 コンソールを起動して [Stacks] (スタック) に移動します。そこから、[Streaming Experience Settings] (ストリーミングエクスペリエンス設定) カードのストリーミング設定で UDP を選択できます。このオプションを設定することに加えて、1) 使用しているネットワークが AWS IP 範囲のポート 8433 での UDP ストリーミングをサポートしていること、2) エンドユーザーが最新の Windows ネイティブクライアントを使用していること、3) フリート用に使用しているベースイメージが UDP をサポートしていることを確認してください。これらの条件のいずれかを満たしていない場合、TCP でのストリーミングに自動的にフォールバックします。AWS コンソール、API、または CLI から、スタックレベルでプロトコルを表示および編集することもできます。
UDP ベースのストリーミングは、Amazon AppStream 2.0 が利用可能なすべてのリージョンで追加料金なしで利用できます。AppStream 2.0 は従量制料金です。
詳細については、AppStream 2.0 のページをご覧ください。