投稿日: Jul 28, 2022
OpenSearch と OpenSearch Dashboards バージョン 1.3 が Amazon OpenSearch Service で実行できるようになりました。新しいバージョンには、オブザーバビリティ、SQL と PPL、アラートと異常検出に関する新機能と改善点がいくつかあります。OpenSearch Service コンソールまたは API を使用して、以前のどのバージョンの OpenSearch からでも、または Elasticsearch バージョン 6.8 や 7.x から直接ドメインをシームレスに OpenSearch バージョン 1.3 にアップグレードできます。
OpenSearch は Apache 2.0 ライセンスを受けている Elasticsearch 7.10.2 および Kibana 7.10.2 から派生したコミュニティ主導のオープンソース検索および分析スイートです。これは、データストア、検索エンジン (OpenSearch)、ビジュアライゼーションのユーザーインターフェイス (OpenSearch Dashboards) で構成されます。OpenSearch についてのよくある質問をご覧ください。
OpenSearch 1.0 を 2021 年 9 月にリリースし、Amazon OpenSearch Service に名称変更しました。OpenSearch Service の OpenSearch 1.0 のリリースの一環として後方互換性を維持し、レガシーの Elasticsearch バージョン (v7.10 まで) から OpenSearch にシームレスにアップグレードできるようにしました。OpenSearch 1.0 のリリースと名称変更の一環として行われた変更の概略については、ドキュメントをご覧ください。OpenSearch のさまざまなバージョンに伴い、トランスフォーメーション、データストリーム、OpenSearch Dashboards のノートブック、クロスクラスターレプリケーション、異常検出への改善、k-NN、オブザーバビリティなど、いくつかの新機能と改善点を加えてきました。OpenSearch 1.3 により、以下の新機能と改善点が加わります。
- オブザーバビリティ: カスタムオブザーバビリティアプリケーションを作成し、1 つの場所でシステム状況を表示してすべてのシステムの可用性を知り、開発者と IT Ops が問題をより速く、より少ないエスカレーションで解決できるようにします。新機能には、アプリケーションの分析ダッシュボードでログ、トレース、メトリクスの統合ビューを表示する機能、OpenTelemetry の仕様に基づいて相関関係 ID を使用してイベントとコンテキストでの表示を見る際にイベントを結びつける機能、イベント中にログのライブテールを監視し、周囲のイベントを見てメトリックの相関図を得るといったイベント分析機能の改善などがあります。詳細はオブザーバビリティのドキュメントを参照してください。
- PPL と SQL の改善: PPL はランタイムフィールドをサポートするようになり、ユーザーは (記述時にフォーマットする代わりに) インデックスをクエリする際にスキーマを定義してインデックスの時間を改善でき、プレゼンテーションが柔軟になりました。さらに、SQL と PPL に ORDER BY、IN 句のサポート、PPL を使用してカンマ区切りの値を使用した複数のインデックスのクエリを実行する機能、PPL で CAST 機能を使ってデータタイプを変更する機能などへの改善がいくつか加わりました。PPL と SQL の改善の一覧は OpenSearch 1.3 のリリースノートをご覧ください。詳細については、PPL コマンドのドキュメントと SQL クエリのドキュメントを参照してください。
- 変換の継続モード: スケジュールに基づいて変換を継続モードで行えるようになりました。新しいデータを動的に取り込むソースインデックスのグループで増分の変換ジョブを実行し続けられます。実行のたびに更新されたバケットのみが変更され、変更を最新に保ちたいユーザーのオーバーヘッドを削減できます。
- クラスターメトリクスモニター: Alerts にモニターを作成できるようになりました。管理者はクラスターの状態をより自信をもって管理できます。新しいモニターは CPU 使用率、Java Virtual Machine (JVM) の使用率、クラスターに提供されるドキュメントの総数などのディメンションについてレポートします。詳細については、クラスターメトリクスモニターのドキュメントを参照してください。
- 新しい検出の検証: 新しい異常検出を設定する際、追加の検証が増えました。検出の一環として指定されたパラメータは検証され、確実に基準が初期化され、検出が実行されるようになります。詳細は異常検出のドキュメントを参照してください。
OpenSearch 1.3 は世界中の 26 のリージョンの Amazon OpenSearch Service で利用可能です。Amazon OpenSearch Service を利用できるリージョンの詳細については、AWS リージョン表をご覧ください。
Amazon OpenSearch Service の詳細については、製品ページをご覧ください。