投稿日: Aug 12, 2022
Amazon Chime SDK を使用すると、音声、動画、画面のインテリジェントなリアルタイムの共有機能を、ウェブアプリケーションやモバイルアプリケーションに追加できます。Amazon Chime SDK メッセージングがこのたび、伸縮自在なチャネルを導入したことで、最大 100 万人のユーザーが参加可能な大規模チャットに対応しました。ユースケースには、スポーツイベント、政治イベント、ライブ公演のウォッチパーティー (同時視聴配信) などがあります。伸縮自在なチャネルを使用すれば、安全かつスケーラブルなモデレーション済みチャットを、大勢のオーディエンスに簡単に提供可能です。このチャットにはブランド、組織、コミュニティのガイドラインを、組み込みのモデレーション機能で適用できます。
従来、Amazon Chime SDK メッセージングが対応していたのは 1 チャネルで最大 10 万メンバーであり、人間のモデレーターがコンテンツのモニタリング作業を各自に分配する簡単な方法は存在しませんでした。今回のリリースにより、伸縮自在な数の (つまり増減可能な) サブチャネルに共通の設定を適用したうえで、単一の伸縮自在なチャネルを作成できるようになりました。作成した伸縮自在なチャネルにユーザーが参加すると、そのユーザーはあるサブチャネルに自動で割り当てられます。ユーザーが退出し減っていくと残りのユーザーは他のサブチャネルに自動で分配され、空になったサブチャネルは削除されます。伸縮自在なチャネルは、例えば各 10,000 人のメンバーが参加可能なサブチャネルを最大 100 個作成するように設定したうえで、作成が可能です。オーディエンスが複数のサブチャネルに分配されることで、メンバーが会話を追いやすくなるだけでなく、モデレーターにとっても、各自がサブチャネルのサブセットをモニタリングすればよくなるため、作業を分担できるようになります。さらに、既存のチャネルフロー機能を使用して、伸縮自在なチャネル内で送信されるすべてのメッセージを自動でモデレーションすることが可能です。チャネルフローにより、処理過程において AWS Lambda でビジネスロジックを実行してから、メッセージをメンバーに配信できます。
Amazon Chime SDK メッセージングを提供中の AWS リージョンは、米国東部 (バージニア北部) および欧州 (フランクフルト) です。伸縮自在なチャネルは、米国東部 (バージニア北部) リージョンでご利用いただけます。大規模なチャットチャネルをお持ちのお客様は、多くの場合で従量制割引料金の対象になります。詳細については、アカウントマネージャーにお問い合わせください。
Amazon Chime SDK および会話 API の詳細については、以下のリソースでご確認いただけます。