投稿日: Aug 8, 2022
今日から Amazon EC2 C6g および C6gd インスタンスがアジアパシフィック (大阪) リージョンで使用できます。加えて、M6gd インスタンスが欧州 (ストックホルム) リージョンで利用できるようになりました。C6g および C6gd インスタンスは、ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC)、バッチ処理、広告配信、動画エンコーディング、ゲーム、科学的モデリング、分散分析、CPU ベースの機械学習推論などのコンピューティング集約型ワークロードに最適です。M6gd インスタンスは、アプリケーションサーバー、マイクロサービス、中規模データストア、キャッシュフリートなど、汎用的なアプリケーションに最適です。C6gd および M6gd インスタンスは、同等の x86 ベースのインスタンスよりも最大 50% 多い NVMe ストレージ GB/vCPU を提供し、高速かつ低レイテンシーのローカルストレージを必要とするアプリケーションに最適です。
これらのインスタンスは、AWS Graviton2 プロセッサを使用します。AWS Graviton プロセッサは、Amazon EC2 で最高の料金パフォーマンスを実現するために、AWS によってカスタム設計されています。AWS Graviton2 プロセッサは、第 1 世代の AWS Graviton プロセッサと比較して、性能が 7 倍、コンピューティングコア数が 4 倍、キャッシュ容量が 2 倍、メモリ速度が 5 倍となっており、パフォーマンスと機能が飛躍的に向上しています。AWS Graviton2 プロセッサには、常時オン状態の 256 ビット DRAM 暗号化や、第 1 世代 AWS Graviton プロセッサと比較してコアごとに 50% 高速になった暗号化性能が備わっています。これらのインスタンスは、AWS Nitro System 上に構築されています。このシステムは、分離されたマルチテナント、プライベートネットワーク、高速ローカルストレージを備えた効率的で柔軟かつ安全なクラウドサービスの提供を可能にする AWS 設計のハードウェアとソフトウェアのイノベーションを集結させたものです。これらのインスタンスでは最大 25 Gbps のネットワーク帯域幅と最大 19 Gbps の Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) への帯域幅を利用できます。また、C6gd および M6gd インスタンスは、最大 3.8 TB の NVMe ベースの SSD ストレージも提供します。
AWS Graviton プロセッサは、Amazon Linux 2、Red Hat Enterprise Linux、SUSE、Ubuntu を含む多くの Linux オペレーティングシステムでサポートされています。AWS およびソフトウェアパートナーのセキュリティ、モニタリング、管理、コンテナ、および継続的統合/継続的配信 (CI/CD) 向けの多くの一般的なアプリケーションやサービスも、AWS Graviton ベースのインスタンスをサポートしています。AWS Graviton Ready プログラムは、AWS Graviton ベースのインスタンスで使用できるパートナーソフトウェアベンダーの認定ソリューションをお客様に提供します。多くの AWS のサービスは、Graviton ベースのインスタンスもサポートしているため、コストパフォーマンスの改善をすばやく簡単に実現できます。Graviton ベースのインスタンスをサポートする AWS のサービスには、Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS)、Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS)、AWS Lambda、AWS Fargate、Amazon Aurora、Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)、Amazon EMR、Amazon ElastiCache が含まれます。
今回のリージョンの拡張により、Amazon EC2 C6g インスタンスは、AWS 米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (北カルフォルニア)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (ロンドン)、欧州 (ストックホルム)、欧州 (ミラノ)、欧州 (パリ)、南米 (サンパウロ)、AWS GovCloud (米国) リージョン、カナダ (中部)、アジアパシフィック (ムンバイ)、アジアパシフィック (大阪)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、アジアパシフィック (東京)、アジアパシフィック (ソウル)、アジアパシフィック (香港)、中東 (バーレーン)、中国 (北京、Sinnet が運営)、中国 (寧夏、NWCD が運営) の各リージョンで利用できるようになります。Amazon EC2 C6gd は、AWS 米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、米国西部 (サンフランシスコ)、アジアパシフィック (ムンバイ)、アジアパシフィック (大阪)、アジアパシフィック (東京)、アジアパシフィック (ソウル)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、カナダ (中部)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (アイルランド)、欧州 (ロンドン) の各リージョンで利用できます。Amazon EC2 M6gd は、AWS 米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、米国西部 (サンフランシスコ)、アジアパシフィック (ムンバイ)、アジアパシフィック (東京)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (アイルランド)、欧州 (ロンドン)、欧州 (ストックホルム) の各リージョンで利用できます。すべてのインスタンスは、ベアメタルオプションに加えて、1、2、4、8、16、32、48、または 64 vCPU を備えた 8 つのサイズでご利用いただけます。これらのインスタンスは、オンデマンド、リザーブドインスタンス、スポットインスタンス、または Savings Plans の一部としてご購入いただけます。
AWS Graviton2 ベースのインスタンスは、AWS マネジメントコンソール、AWS コマンドラインインターフェイス (CLI)、AWS SDK から使用を開始できます。また、2022 年 12 月 31 日まで、t4g.small インスタンスで月に最大 750 時間を提供する T4g 無料トライアルを利用して、Graviton ベースのインスタンスを無料で開始することもできます。詳細については、AWS Graviton のページまたは開始方法についての Github のページをご覧ください。