投稿日: Oct 13, 2022
ホストの自動フェイルオーバーを備える SAP HANA システムが AWS でデプロイできるようになりました。 ホストの自動フェイルオーバーとは、SAP HANA の全自動ホスト障害復旧ソリューションです。これにより、スタンバイモードのホストを SAP HANA システムに 1 つ以上追加できます。ホストの自動フェイルオーバーを使用すると、SAP HANA はホスト障害 (EC2 インスタンス、OS レベル、または SAP HANA) を自動で検出し、スタンバイホストへの自動フェイルオーバーをトリガーします。結果として、数分で自動的にホストを復旧すること可能です。
ホストの自動フェイルオーバーは共有ストレージに依存しています。これは、アクティブなホストに障害が発生した際に、スタンバイホストによる自動引き継ぎを実現するためです。このたび、Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) でホストの自動フェイルオーバーを備える SAP HANA をデプロイできるようになりました。共有ストレージには、Amazon FSx for NetApp ONTAP を使用します。AWS 初の共有ストレージサービスである Amazon FSx for NetApp ONTAP は、人気のある NetApp ONTAP ファイルシステムに基づくフルマネージド型ストレージを提供します。また、S/4HANA、Business Suite on HANA、BW/4HANA などのワークロードに関する SAP 認定を受けています。ホストの自動フェイルオーバーに加えて、Amazon FSx for NetApp ONTAP ではスナップショット、クローン、SnapMirror レプリケーションなどの多数のデータ管理機能を利用できます。したがって、SAP HANA のデプロイと実行を迅速かつ容易に行えます。
ホストの自動フェイルオーバーを備える SAP HANA は、Amazon FSx for NetApp ONTAP が利用可能なすべての AWS リージョンで実行できます。詳細については、Amazon FSx for NetApp ONTAP の製品ページ、およびドキュメントの Host setup for SAP HANA scale-out with standby node (スタンバイノードを使用した SAP HANA スケールアウトのホスト設定) をご覧ください。5,000 を超えるアクティブユーザーが SAP on AWS を実行している理由については、SAP on AWS のページをご覧ください。