投稿日: Nov 14, 2022
Amazon EventBridge に、値の末尾の文字列と一致させる機能 (サフィックスフィルタリング)、大文字と小文字を区別しない機能 (equals-ignore-case)、複数の別々のフィールドにまたがる条件のいずれかが真の場合に 1 つの EventBridge ルールが一致する機能 (OR マッチング) などのフィルタリング機能が追加されました。また、数値でサポートされる範囲が、-1e9~1e9 から -5e9~5e9 へ強化されました。こうした新しい拡張機能により、イベント駆動型アプリケーションを構築する際のフィルタリングオプションが増えて、複雑なルールを記述することができるようになりました。
Amazon EventBridge はサーバーレスのイベントバスです。このサービスでは、独自のアプリケーション、サードパーティーの SaaS アプリケーション、その他の AWS のサービス間でイベントをルーティングすることにより、スケーラブルなイベント駆動型アプリケーションを作成できます。お客様は、データの送信先を判断するためのルーティングルールを設定して、システムの変更が発生した際に、アプリケーションアーキテクチャが反応するようにできます。Amazon EventBridge は、イベントの取り込み、配信、セキュリティ、承認、エラー処理を簡素化することで、イベント駆動型アプリケーションの構築を容易にします。
この新しいフィルタリング機能により、下流のサービスにおいてフィルタリングのカスタムコードの記述や管理の必要が実質的になくなります。例えば、EventBridge を使用して S3 イベントを消費し、PDF など特定のファイルのタイプを処理すればよい場合、サフィックスフィルターを使用して末尾が「.pdf」の S3 オブジェクトにのみ一致するように EventBridge のルールを作成することができます。開始するには、EventBridge コンソールに移動し、[Rules] (ルール) ページをクリックしてルールを作成するか、既存のルールを編集します。詳細については、ドキュメントをご覧ください。
拡張したフィルタリング機能 は、米国東部 (オハイオおよびバージニア北部)、米国西部 (オレゴンおよび北カリフォルニア)、カナダ (中部)、欧州 (ストックホルム、パリ、アイルランド、フランクフルト、ロンドン、ミラノ)、アジアパシフィック (ムンバイ、ジャカルタ、東京、大阪、ソウル、シンガポール、香港、シドニー)、アフリカ (ケープタウン)、中東 (バーレーン、UAE)、南米 (サンパウロ) および AWS GovCloud (米国西部) の各リージョンでご利用いただけます。