投稿日: Nov 3, 2022

Amazon MemoryDB for Redis のデータ階層化をリリースしました。これは、クラスターの容量を低コストで数百テラバイトまでスケールする機能です。データ階層化は、データをメモリに保存するだけでなく、各クラスターノードに搭載された低コストのソリッドステートドライブ (SSD) を利用することで、MemoryDB における新たな料金パフォーマンスの選択肢を提供します。データ階層化は、データセット全体の最大 20% に定期的にアクセスするワークロードや、SSD 上のデータにアクセスする際に追加のレイテンシーを許容できるアプリケーションに最適です。

クラスターでデータを階層化して使用する場合、MemoryDB は、利用可能なメモリ容量がすべて消費されると、最も長く使用されていない項目を自動的かつ透過的に、メモリからローカルにアタッチされた NVMe SSD に移動します。SSD に移動した項目がその後アクセスされると、MemoryDB はリクエストに応答する前に非同期で項目をメモリに戻します。500 バイトの文字列値を想定した場合、SSD に保存されたデータへの読み取りリクエストには、メモリ内のデータへの読み取りリクエストと比較して、通常 450 μs の追加レイテンシーが生じると考えられます。

MemoryDB のデータ階層化は、Graviton2 ベースの R6gd ノードで Redis バージョン 6.2.6 以上を使用する場合に利用できます。R6g ノード (メモリのみ) と比較すると、R6gd ノードは約 5 倍の総容量 (メモリ + SSD) を持ち、最大使用率で稼働させた場合にストレージコストを 60% 以上節約可能です。

MemoryDB データ階層化を使用するには、MemoryDB の AWS マネジメントコンソール、AWS CLI、またはいずれかの SDK を使用し、R6gd ノードタイプのいずれかを用いて新しいクラスターを作成します。R6gd ノードのデータ階層化が利用可能なリージョンは、アジアパシフィック (ムンバイ)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、アジアパシフィック (東京)、カナダ (中部)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (アイルランド)、欧州 (パリ)、南米 (サンパウロ)、米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (北カリフォルニア)、米国西部 (オレゴン) です。 料金については Amazon MemoryDB の料金ページを、詳細については MemoryDB データ階層化のドキュメントを参照してください。質問や機能のリクエストがあれば、memorydb-help@amazon.com までご連絡ください。