投稿日: Nov 4, 2022

Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) マルチ AZ 配置オプションを利用すると、3 つのアベイラビリティーゾーン (AZ) に、1 つのプライマリデータベース (DB) インスタンス、および 2 つの読み取り可能なスタンバイ DB インスタンスを配置できます。本オプションの提供が、さらに 12 のリージョンで開始されました。この配置オプションでは、最大 2 倍高速のトランザクションコミットレイテンシー、通常 35 秒未満の自動フェイルオーバー、読み取り可能なスタンバイインスタンスを活用可能です。

Amazon RDS マルチ AZ 配置では、Amazon RDS DB インスタンスの可用性と耐久性が強化され、本番データベースのワークロードが的確にサポートされます。この新しい配置オプションは、耐久性確保のためにネットワークストレージを引き続き使用しますが、AWS Graviton2 および x86 データベースインスタンスのローカルインスタンスストレージを使用して、トランザクションコミットのパフォーマンスを最適化します。このオプションを利用した構成では、スタンバイインスタンスを 1 つ持つマルチ AZ DB インスタンスのデプロイと比較して、データの耐久性を損なうことなく、トランザクションコミットが最大 2 倍高速になります。この構成での自動フェイルオーバーは、通常 35 秒以内で完了します。さらに、スタンバイ DB インスタンスは、追加のリードレプリカ DB インスタンスを添付することなく、読み取りトラフィックを処理できます。マネージド読み取り専用エンドポイントまたはリーダーインスタンスのそれぞれ個別のエンドポイントを使用して、読み取り可能なスタンバイ DB インスタンスに接続できます。この配置オプションは、書き込みレイテンシーの低減、フェイルオーバーの自動化、読み取り容量の拡張が必要とされるワークロードに最適です。

今回追加された 12 の対応リージョンは、アフリカ (ケープタウン)、アジアパシフィック (香港)、アジアパシフィック (ジャカルタ)、アジアパシフィック (ムンバイ)、アジアパシフィック (大阪)、アジアパシフィック (ソウル)、カナダ (中部)、欧州 (ロンドン)、欧州 (ミラノ)、欧州 (パリ)、中東 (バーレーン)、南米 (サンパウロ) です。マルチ AZ 配置オプションは、12 の新しいリージョンに加え、米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、アジアパシフィック (東京)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (アイルランド)、欧州 (ストックホルム) リージョンでも利用できます。2 つの読み取り可能なスタンバイインスタンスを備えた Amazon RDS Multi-AZ データベースは、RDS for MySQL バージョン 8.0.28 以上、RDS for PostgreSQL バージョン 13.4 および 13.7 で利用可能です。利用可能なリージョンと、サポートされているエンジンのバージョンの一覧については、Amazon RDS ユーザーガイドを参照してください。

Amazon RDS マルチ AZ 配置の詳細については、Amazon RDS ユーザーガイドおよび AWS ニュースブログで公開中です。Amazon RDS マネジメントコンソールで、2 つの読み取り可能なスタンバイインスタンスを備えたフルマネージド Amazon RDS Multi-AZ データベースを作成または更新してください。