投稿日: Nov 29, 2022
Torn Write Prevention (TWP) は書き込みトランザクション中にオペレーティングシステムのクラッシュや停電が発生した場合に、16 KiB の書き込み操作が中断されないようにする機能です。この機能を利用できるのは、AWS Nitro SSD ベースの EC2 I4i ストレージ最適化インスタンス、ブロックストレージサービスである Amazon Elastic Block Store (EBS) (すべての EC2 Nitro ベースのインスタンスにアタッチされている場合)、フルマネージド型のオープンソースクラウドデータベースである Amazon Relational Database Services (RDS) でインスタンスストアを使用している AWS のお客様です。
TWP を使用すると、EC2、EBS、マネージドサービス (Amazon RDS など) 上で MySQL や MariaDB などのデータベースを実行している際に、二重書き込み操作をオフにできます。これにより、ワークロードの回復力を損なうことなくデータベースのパフォーマンスが向上し、トランザクション/秒 (TPS) が最大 30% 加速します。パフォーマンスが向上することで、ビジネスの成長を支えるための過剰なプロビジョニングや、クラスターのスケールアップが不要になります。したがって、コスト節約につながります。Amazon RDS Optimized Writes は、TWP の技術を利用しています。そのため、Amazon RDS を使用している場合、RDS for MySQL の書き込みトランザクションにおけるスループットは、追加コストなしで最大 2 倍向上します。
AWS EC2 I4i インスタンスを使用している場合、I4i インスタンスが提供されているリージョンで TWP を利用できます。EBS ボリュームが Nitro インスタンスにアタッチされている場合、TWP を利用できるリージョンは、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド)、アジアパシフィック (シドニー、東京) となります。他のリージョンにおいても、間もなく利用可能となる予定です。Amazon EC2 のストレージ最適化インスタンスの詳細については、こちらをご覧ください。Amazon EBS の詳細については、こちらで公開中です。Amazon RDS Optimized Writes の詳細については、こちらをご覧ください。TWP の詳しい使用方法については、ドキュメントをご覧ください。