投稿日: Nov 21, 2022
AWS X-Ray では、トレースリンクのサポートが追加され、リクエストが Amazon Simple Queue Service (SQS) と AWS Lambda を使用して構築されたイベント駆動型アプリケーションを通過するときにリクエストを可視化し、デバッグできるようになりました。トレースリンクを使用することで、Amazon SQS と AWS Lambda を使用しているイベント駆動型アプリケーションのリソースとサービスの間の関係を確認して、パフォーマンスのボトルネックをすばやく特定したり、数回のクリックで個別のリクエストを調査してアプリケーションの正常性に関する問題の根本原因を見つけたりすることができます。
AWS Lambda 関数で AWS X-Ray を有効にしているお客様は、アプリケーションコードやサービスの設定を変更しなくてもトレースリンクを使用できます。Amazon SQS と AWS Lambda を使用して構築されたイベント駆動型アプリケーションのトレースが自動的にリンクされるようになったため、各リクエストのエンドツーエンドのフローを可視化できます。これにより、メッセージが処理される前に Amazon SQS キューで待機していた時間など、パフォーマンスや正常性のイベントの原因を簡単に特定することや、AWS Lambda 関数に影響している Amazon SQS メッセージを特定することができます。また、複数のリクエストが 1 つのバッチとして処理されることも確認できます。このように、トレースリンクによって重要なデバッグ機能を得られるため、イベント駆動型アプリケーションで発生した問題を解決するまでの平均時間を短縮できます。
Amazon SQS と AWS Lambda 向けの AWS X-Ray のトレースリンクは、AWS X-Ray が提供されている AWS のすべての商用リージョンで利用できます。
Amazon SQS と AWS Lambda を使用して行われたイベント駆動型リクエストに対する AWS のトレースリンクの詳細については、以下をご覧ください。
- トレースリンクを可視化し、イベント駆動型アプリケーションを分析する方法については、AWS X-Ray デベロッパーガイドをご覧ください。
- Lambda 関数に対して AWS X-Ray を有効にする方法の詳細については、AWS Lambda デベロッパーガイドをご覧ください。