投稿日: Jan 11, 2023

Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) for MariaDB で、旧世代のインスタンスに比べ最大 2 倍の速度でクエリを処理できる Optimized Reads のサポートが開始されました。Optimized Reads が有効化されたインスタンスでは、MariaDB サーバーが生成する一時テーブルを、ホストサーバーに物理的に接続された NVMe SSD ベースのブロックレベルインスタンスストレージ上に配置することで、クエリ処理を高速化できます。 RDS for MariaDB で Optimized Reads を使用すれば、一時テーブルを利用する複雑なクエリの処理速度を最大で 2 倍速めることができます。高速化の対象となるのは、ソート、ハッシュ集計、高負荷結合、共通テーブル式 (CTE) などを伴うクエリです。

Optimized Reads は、RDS for MariaDB のバージョン 10.4.25、10.5.16、10.6.7 以降、ならびにインテルベースの X2iedn、M5d、R5d の各インスタンス、および AWS Graviton2 ベースの M6gd と R6gd の各データベース (DB) インスタンスで、デフォルトで使用できます。R5d と M5d の各 DB インスタンスは NVMe SSD ベースのインスタンスストレージを最大 3,600 GiB 提供し、低レイテンシー、高ランダム I/O、高シーケンシャル読み取りスループットを可能にします。X2iedn、M6gd、R6gd の各 DB インスタンスは AWS Nitro System 上に構築され、NVMe ベースの SSD ストレージを最大 3,800 GiB、ネットワーク帯域幅を最大 100 Gbps、それぞれ提供します。 

Amazon RDS for MariaDB での Optimized Reads は、M5d、R5d、M6gd、R6gd、X2iedn の各インスタンス向けに、これらのインスタンスと同じ AWS リージョンで提供中です。料金および利用できるリージョンの一覧については、Amazon RDS for MariaDB の料金ページを参照してください。

Amazon RDS for MariaDB で Optimized Reads 機能を使用する方法の詳細については、Amazon RDS for MariaDB ユーザーガイドでご確認いただけます。Amazon RDS マネジメントコンソールまたは AWS CLI を使用して、RDS for MariaDB で新しい Optimized Reads ワークロードを起動可能です。