投稿日: Jan 19, 2023
AWS Fault Injection Simulator (FIS) では、AWS Service Quotas を使用したリソースのクォータの引き上げとクォータの調整のサポートを開始しました。クォータとは、制限とも呼ばれる、AWS アカウントのリソース、アクション、アイテムに設けられた最大値のことです。以前は 1 つの FIS のアクションで最大 5 つのリソースをターゲットにできました。今回、AWS Service Quotas を使用して、一部の FIS の障害アクションが対象とするリソースの最大数を調整できるようになりました。クォータがより詳細になり、FIS のフォールトアクションとターゲットリソースタイプの特定の組み合わせに対してクォータを定義できるようになりました。例えば、終了するインスタンスの数を 5 から 200 に増やせます。クォータの引き上げに伴うアクションには、EC2 再起動インスタンス、EC2 停止インスタンス、EC2 終了インスタンス、ECS 停止タスク、スポットインスタンスの中断、および CPU 負荷、メモリ負荷、IO 負荷、プロセス強制終了、ネットワークブラックホール、ネットワークレイテンシー、ネットワークパケットロスをサポートする Systems Manager send コマンドなどがあります。
FIS はフォールト挿入実験を実行するためのフルマネージドサービスであり、アプリケーションのパフォーマンス、オブザーバビリティ、および回復性を改善できるようにします。FIS はさまざまな AWS のサービス全体でコントロールされたフォールト挿入実験をセットアップして実行するプロセスを簡素化するため、チームはアプリケーションの動作についての確信を深めることができます。
FIS の強化されたクォータ管理は、AWS GovCloud (米国) リージョンを含む、FIS が利用可能なすべての AWS リージョンで、追加費用なしで利用できるようになりました。