投稿日: Jan 12, 2023

AWS Lambda で、Amazon SQS イベントソースの最大同時実行数の設定がサポートされました。SQS の最大同時実行数をイベントソースとして使用すれば、お客様は、Amazon SQS イベントソースによる同時呼び出しの最大数を制御できます。1 つの関数に対して複数の Amazon SQS イベントソースを設定すると、お客様は、個々の SQS イベントソースによる同時呼び出しの最大数を制御することが可能です。 

Lambda を使用すれば、Amazon SQS のイベントの大規模な使用を簡単に行えます。Lambda 関数は、イベントソースマッピング (ESM) を使用して SQS キューにサブスクライブします。ESM は、メッセージのキューをポーリングして Lambda 関数を呼び出す処理インスタンスで構成されています。処理インスタンスは、処理するメッセージが増えればスケールアップし、関数エラーが発生したりキュー内のメッセージ数が減少したりすればスケールダウンします。 

これまで、ESM による同時呼び出しの最大数を制限する場合は、予約された同時実行数の上限を設定する必要がありました。それにより、関数が使用する同時実行の数は制限できましたが、関数のスロットリングによりスループットの一貫性が低下し、メッセージの再試行を余儀なくされていました。このたび、イベントソースマッピングを新たな方法で制御できるようになったことで、類似のアクションを実行する際に、予約された同時実行数を設定しなくても同時呼び出しの数を直接制限することが可能になりました。 

Amazon SQS の最大同時実行数の設定機能は、AWS マネジメントコンソール、AWS CLI、AWS SAM、AWS SDK for Lambda からご使用いただけます。同機能は、AWS Lambda を提供中のリージョンすべてで、追加コストなしで利用可能です。AWS Lambda を提供中のリージョンの詳細については、AWS リージョン別のサービス表を参照してください。Lambda を使用した Amazon SQS アプリケーションの構築に関する詳細は、Lambda デベロッパーガイドおよび AWS Compute Blog (AWS コンピューティングブログ) を参照してください。