投稿日: Feb 13, 2023
AWS は、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) M7g インスタンスおよび Amazon EC2 R7g インスタンスの一般提供を開始しました。これらのインスタンスは AWS Graviton3 プロセッサを搭載しており、Graviton2 ベースのインスタンスよりも最大 25% 高いパフォーマンスを発揮します。また、AWS Graviton2 プロセッサと比較して、浮動小数点パフォーマンスは最大 2 倍、暗号化パフォーマンスも最大 2 倍、機械学習 (ML) パフォーマンスは最大 3 倍 (bfloat16 のサポートを含む) です。これらの Graviton3 ベースのインスタンスは 最新の DDR5 メモリを備えています。メモリ帯域幅が DDR4 を 50% 上回っているため、メモリ上のデータへの高速アクセスが可能です。今回の新しいインスタンスは AWS Nitro System 上に構築されています。M7g は一般用途のワークロードに特化したインスタンスです。利用目的としては、アプリケーションサーバー、マイクロサービス、ゲームサーバー、中規模データストア、キャッシュフリートなどがあります。R7g インスタンスの用途は、オープンソースデータベース、インメモリキャッシュ、リアルタイムビッグデータ分析などのメモリ集中型ワークロードです。
Graviton3 ベースのインスタンスでは、同等の EC2 インスタンスと比較して、同じパフォーマンスに使用するエネルギーが最大 60% 抑えられます。そのため、クラウドにおけるカーボンフットプリントを削減可能です。スケーラビリティを高めるため、いずれのインスタンスもベアメタルを含む 9 種類のインスタンスサイズに対応しています。また、最大 30 Gbps の強化されたネットワーク帯域幅と、Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) 用に最大 20 Gbps の帯域幅を利用可能です。16xlarge およびベアメタルサイズは Elastic Fabric Adapter (EFA) ネットワークに対応しています。
新しいインスタンスはいずれも、米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド) AWS リージョンでご利用いただけます。
詳細については、Amazon EC2 M7g インスタンスのページおよび Amazon EC2 R7g インスタンスのページをご参照ください。ワークロードを Graviton ベースのインスタンスに移行する方法については、AWS Graviton Fast Start プログラムでご確認いただけます。使用を開始するには、AWS マネジメントコンソール、AWS コマンドラインインターフェイス (AWS CLI)、AWS SDK にアクセスしてください。