投稿日: Apr 12, 2023
Amazon Web Services (AWS) では、AWS Ground Station でソフトウェア定義無線 (SDR) を使用する衛星通信事業者向けに、広帯域デジタル中間周波数 (DigIF) の一般提供を開始しました。Wideband DigIF を使用すると、衛星通信事業者は任意の SDR を使用して Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC) でデータの復調と復号を実行できるため、ダウンリンクデータの制御と柔軟性が向上します。
Wideband DigIF を使用すると、衛星通信事業者は極ごとに最大 5 つのチャネル (合計 400 MHz) をダウンリンクできます。この機能により、AWS の低レイテンシー、高帯域幅のグローバルネットワーク全体の Wideband DigIF データが、衛星通信事業者の Amazon VPC に配信されます。Wideband DigIF を使用するには、衛星通信事業者は Amazon CloudFormation を利用して必要なリソースを設定し、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) にデータを配信してリアルタイム処理を行うか、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) にデータを保存して非同期処理を行います。
現在、Wideband DigIF は、北米 (ハワイ)、アフリカ (ケープタウン)、欧州 (アイルランド、ストックホルム)、アジアパシフィック (シンガポール)、中東 (バーレーン)で利用できます。