投稿日: May 17, 2023
本日 AWS は、Amazon Rekognition の Face API で視線方向検出機能の一般提供を発表しました。この機能により、アクセシビリティと安全性のサポート、写真の検証、ユーザーが画面上のどこに焦点を合わせているかの識別ができます。Amazon Rekognition DetectFaces と IndexFaces API の新しい EyeDirection 属性は、画像で検出された顔それぞれについて、人の視線方向のヨー (縦軸の回転) とピッチ (横軸の回転) の角度を予測します。
視線方向機能を使用すると、ユーザーがアプリケーションのユーザーインターフェースで期待どおりの部分に注目しているかどうかを把握し、アプリケーションの使いやすさを向上させることができます。また視線対応ナビゲーションにより、身体可動性に制限のあるユーザーに対するアプリケーションのアクセシビリティを向上させることもできます。自動車や車両管理の企業の場合は、ドライバーの視線が道路からそれているかどうかを検出することで、運転時の安全性を向上させることができます。広告企業の場合は、広告クリエイティブを分析して、広告の効果を上げるために最適なモデルの視線の提示方法を特定できます。さらに、企業や政府機関は、ユーザーや従業員のプロフィール写真の品質とコンプライアンスを検証できます。EyeDirection 属性では、0~100 の信頼度スコアと共に、ヨーとピッチの角度が -180~180 度の値で予測されます。EyeDirection は、視線方向を確実に予測できる場合 (つまり、人の目がはっきりと見える場合) は、高い信頼度スコアを返します。視線方向を確実に予測できない場合 (つまり、人の目が閉じているか見えない場合) は、低い信頼度スコアを返します。