AWS Lambda、VS Code IDE からクラウドで実行されている関数のデバッグが可能に

投稿日: 2025年7月17日

AWS Lambda で、Visual Studio Code (VS Code) でのリモートデバッグがサポートされるようになりました。これにより、デベロッパーはクラウドで実行されている Lambda 関数をローカル IDE から直接デバッグできるようになります。この新しい機能により、デベロッパーは既存の開発ワークフローを変更することなく、クラウドにデプロイされた関数でブレークポイント、変数検査、ステップスルーデバッグなどの使い慣れたデバッグツールを使用できるため、サーバーレス開発プロセスのスピードが向上します。

デベロッパーは、サーバーレスアプリケーションを Lambda で構築する際、Amazon Virtual Private Cloud (VPC) に接続されているか、特定の AWS Identity and Access Management (IAM) 権限が必要な AWS の複数のサービスとの連携をテストし、デバッグする必要があることがよくあります。以前は、Lambda ランタイム環境と AWS の他のサービスとのやり取りをローカルで完全に再現するツールがなかったため、print ステートメントやログ、何度もデプロイを繰り返す方法で問題の診断と修正を行っていました。VS Code のリモートデバッグ機能を利用することで、VPC リソースと IAM ロールに完全にアクセスした状態で、クラウドで実行されている関数の実行環境をデバッグし、クラウド内のサービスフロー全体にわたって実行を追跡できます。また、関数をすばやく更新して、変更をテストすることもできます。このリリースにより、複雑なローカルデバッグのセットアップや繰り返しのデプロイが不要になり、問題の特定と修正にかかる時間が数時間から数分に短縮されます。

この機能は現在、AWS Toolkit (v3.69.0 以降) を VS Code にインストールしているすべての開発者が、追加料金なしで利用できます。開始するには、VS Code IDE で [Lambda function] を選択し、[Invoke Remotely] をクリックします。その後、ワンクリックでリモートでのデバッグセッションを開始できます。AWS Toolkit は関数コードを自動的にダウンロードし、安全なデバッグ接続を確立して、ブレークポイント設定を有効にします。詳細については、AWS ニュースのブログ記事AWS Toolkit のドキュメントLambda デベロッパーガイド をご覧ください。