Amazon Web Services ブログ

AWS Amplify Hosting で Amazon Linux 2023を使って、Next.js 14 SSR アプリをデプロイ

はじめに

今日(2/29) から、AWS Amplify Hosting 上で新しくデプロイされるアプリケーションのビルドイメージは、デフォルトで Amazon Linux 2023 が使用されます。Amazon Linux 2023 を利用することで、Amplify Hosting 上でアプリケーションをビルドする際に、より新しいバージョンの Node.js、Ruby、Python を使用できます。

Amplify Hosting は、アプリケーションを自動的にビルドできるように、事前にパッケージがインストールされたデフォルトのビルドイメージを管理しています。これまでデフォルトのビルドイメージは Amazon Linux 2 がベースになっており、インストールされているパッケージにいくつか制限がありました。今日からデフォルトのビルドイメージには Node.js 18 と 20 が事前にインストールされるようになりました。さらに、Python 3.10 と 3.11 もインストールされています。また、これらのプログラミング言語の新しいバージョンがリリースされたときには、nvm や pyenv を使用してインストールすることもできます。Next.js 14 を使用している開発者は、ビルドイメージへのカスタム設定なしで、アプリを 簡単にデプロイ できるようになります。

手順

このブログ記事では、AWS Amplify Hosting 上に既にアプリケーションがあり、Amazon Linux 2023 にアップグレードしたい場合に、ビルドイメージを Amazon Linux 2 から Amazon Linux 2023 にアップグレードする方法を示します。

前提条件として、Amplify Hosting でホストされているアプリが必要です。

まず、Amplify Console のサイドバーからアプリケーションの Build settings にアクセスします。

Amplify Console のスクリーンショット

次に、Build image settings セクションまでスクロールし、Edit ボタンをクリックします。

Build Image Screenshot

これによりモーダルボックスが開き、既存のアプリをビルドするために新しい Amazon Linux 2023 イメージを選択できるようになります。

Select Image Screenshot

ビルドイメージを変更した後、Save をクリックしてください。アプリケーションでトリガーされる新しいビルドは、新しく選択したイメージを使用します。Amazon Linux 2 に戻す場合は、上記の手順に従ってそのイメージを選択することができます。

まとめ

このブログ記事では、Amazon Linux 2023 をビルドイメージとして使用するように Amplify Hosting アプリケーションを更新する方法を紹介しました。Amplify Hosting で新しく作成するアプリケーションは、デフォルトでこのビルドイメージを使用するため、変更する必要はありません。

次のステップとして、Next.js、Nuxt などを使用して構築された SSR または静的アプリを、Amplify Hosting を使用してデプロイできます。フィードバックや機能リクエストは、コミュニティ Discordにてお待ちしています。

この記事の翻訳はソリューションアーキテクト 安達翔平(さばみそ) が担当しました。原文はこちら です。