Amazon Web Services ブログ

Amazon Q Business と Amazon Q in Quicksightによって、従業員は社内のナレッジを用いて、データ主導で、より良く素早い判断を可能に

本記事は、2024年4月30日に投稿された Amazon Q Business and Amazon Q in QuickSight empowers employees to be more data-driven and make better, faster decisions using company knowledge を翻訳したものです。

2024年4月30日、Amazon Q の一般提供を発表しました。Amazon Q は、ソフトウェア開発を加速し、企業の内部データを活用するための最も優れた生成 AI 搭載アシスタントです。AWS の Data and Machine Learning の バイスプレジデント である Swami Sivasubramanian は「プレビュー期間中、Amazon Q を用いて顧客企業の従業員の生産性が 80 % 以上向上する可能性があるという初期兆候が見られ、今後導入を予定している新機能によって、これがさらに高まっていくと考えています」と述べました。どの組織でも従業員は、週に数時間を内部情報の検索に費やしています。また、分析の集約、レポート作成、プレゼンテーション作成、ダッシュボードからの洞察の作成と検索、さまざまな顧客や対象者向けのコンテンツ作成にも時間を費やしています。Amazon Q Business と Amazon Q in QuickSight は、これらの作業をより効率化するために開発しました。

Amazon Q Business は、生成 AI が搭載されたアシスタントであり、質問の回答、文章の要約、コンテンツの生成が可能で、組織内のシステムに保存されているデータや情報を元にセキュアにタスクが完了できます。これにより、従業員がより創造的で、データ駆動型で、効率的で、生産性が高くなります。

Amazon Q Business は他のどの生成AIアシスタントよりも多くのデータソースと統合可能

Amazon Q Business は、Wiki、社内イントラネット、Atlassian、Gmail、Microsoft Exchange、Salesforce、ServiceNow、Slack、Amazon Simple Storage Service ( Amazon S3 ) など、40 以上の一般的に使用されているビジネスツールに簡単かつ安全に接続でき、これは、他のどの生成 AI アシスタントよりも多い値です。企業のデータリポジトリを Q に接続するだけで、すべてのデータを検索し、論理的に要約、トレンドを分析し、エンドユーザーとデータに関して対話することができます。これにより、ビジネスユーザーは、組織内のどこにあるデータでも、すべてのデータにアクセスすることができます。Web ベースのインターフェイスを用いた Amazon Q Business のユースケースをご覧ください。

セキュリティとプライバシーを第一に考えて設計

Amazon Q Business は、設計時からセキュリティとプライバシーを考慮して構築されています。既存の ID、ロール、アクセス許可とシームレスに統合し、高レベルのセキュリティを維持しながら、個々のユーザーとのやり取りをパーソナライズできます。企業の情報に基づいて正確な回答を生成し、機密トピックを制限し、キーワードをブロックし、不適切なコンテンツを除外できます。また、顧客のコンテンツを、他の顧客のためのモデルの訓練に使用することはありません。Amazon Q Business のセットアップと管理方法を学びたい場合は、News Blog: Amazon Q Business をご覧ください。

生成 BI によって、アナリストやビジネスユーザーが数分で詳細なダッシュボードを作成可能に

Amazon QuickSight は、AWS のクラウド向け統合ビジネスインテリジェンス (BI) サービスです。Amazon Q in QuickSight により、ビジネスアナリストは自然言語を使用して数分で BI ダッシュボードを作成し、可視化や複雑な計算が容易に行えます。ビジネスユーザーが、ダッシュボードで表示しきれていないデータについて質問をしても、即座に回答を得られる唯一の BI プロダクトであり、主要な洞察、傾向、要因を強調した詳細でカスタマイズ可能なデータストーリーも作成できます。ビジネスユーザーは、「 build a story about how the business has changed over the last month for a business review with leadership (経営陣との会議で、過去 1 か月間の事業の変化についてストーリーを作成して) 」と質問すると、Amazon Q は多角的な視点からデータストーリーを数秒で作成し、事業改善の方法といった具体的なアイデアを織り交ぜながら、具体的な洞察や視覚的な情報を補完し、様々な側面からデータを説明してくれます。ユーザーはレイアウトを変更することができ、テキストや画像、テーマをカスタマイズしてドキュメントやプレゼンテーションを簡単に共有することができ、Amazon Q を用いてテキストを書き直したり、改善することも可能です。Amazon QuickSight の最新機能については AWS Business Intelligence Blog を、自社データに基づくコンテンツ作成と共有については Unlock the power of Generative BI with Amazon Q in QuickSight をご覧ください。

会話から数秒で生成 AI 駆動のアプリを作れるよう支援する、画期的な機能

2024年4月30日、従業員が自社のデータを利用して、コーディング経験がなくても生成 AI アプリケーションを簡単かつ迅速に作成できるAmazon Q Business の新機能 Amazon Q Apps (プレビュー) を発表しました。Amazon Q Apps では、従業員は自然言語で自分が欲しいアプリを記述するか、Amazon Q Business によって問題の解決に至った既存の会話を利用し、Amazon Q が 1 クリックで、希望のタスクを達成するアプリを即座に生成します。そして、そのアプリは組織内で簡単に共有可能です。

例えば、新入社員向けのオンボーディングプランを立てるのは、長くて手間のかかる業務です。新入社員の役割に応じた適切なコンテンツを見つけるため、さまざまなデータストアやドキュメントを探し求める必要があり、多くの時間を要します。そして、それらコンテンツも、陳腐化していたり、役割に十分に合致していなかったりします。Amazon Q を使えば、人事担当者は新入社員の名前と社員 ID を入力するだけで、その社員向けのオンボーディング計画を自動で作成するアプリを簡単に作ることができます。わずか数秒で、Amazon Q Apps は最新のデータを使用して、その社員の役割や部署に合わせたパーソナライズされたオンボーディング計画を自動生成するアプリを構築します。そして、人事担当者はそのアプリを会社の採用担当者と共有し、自チームに合わせたオンボーディングプランを即座に構築できるようになります。このように、Amazon Q Apps を使えば、ビジネスユーザーが簡単に、迅速にかつセキュリティを確保しつつ、企業の情報をベースにアプリを構築し、生産性を向上できます。 Introducing Amazon Q Apps の動画を見れば、導入が簡単であることをお分かりいただけるでしょう。

Smartsheet の企業開発・戦略担当シニアバイスプレジデントである Bani Bedi は次のように述べました。

“Amazon Q Business は、Smartsheet におけるナレッジ管理を効率化し、従業員の生産性を高めています。以前は、3,300 人の従業員が必要な情報を公開されているヘルプドキュメント、トレーニングコース、数百の全従業員向け Slack ヘルプチャネルから探すのが非常に難しい状況でした。私たちは組織ナレッジを一つの AI エンジンに統合し、従業員に即座に回答を提供することで、従業員の生産性を大幅に向上させています。”

詳しくは、AWS Fireside Chat with Smartsheet のインタビューをご覧ください。

Amazon Q Business と Amazon Q in QuickSight について案内できることを大変うれしく思っています。AWS における生成 AI に関する詳しい情報は、AWS Generative AI をご覧ください。

著者について

Mukesh Karki は Amazon Q Business の General Manager です。

Tracy Daugherty は Amazon Quicksight の General Manager です。