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AWS Snowball アップデート – ジョブ管理API & S3 アダプタ
AWSは昨年秋のre:inventから、AWS Import/Export Snowballを導入しました。
Snowballアプライアンスは1度で、あるいは繰り返し大量のデータをAWSへ持ち込み/持ち出ししたいお客様のためにデザインされています。(詳細はAWS Import/Export Snowball – Amazon所有のストレージアプライアンスを利用して1週間あたり1ペタバイトのデータ転送を実現をご参照下さい。)
本日、Snowballに対する2つの重要な追加機能を発表します。以下がその内容です:
- Snowball ジョブ管理API – Snowballジョブを作成し、管理するアプリケーション構築が可能な新しいSnowball API
- S3 アダプタ – SnowballアプライアンスがまるでS3エンドポイントであるかのようにアクセスするための新しいSnowball S3アダプタ
もう少し詳細を見てみましょう。
Snowballジョブ管理API
従来Snowballのモデルは、インタラクティブでコンソールから操作するものでした。(基本的に、”Snowballを私に送ってください”という)ジョブを作成し、その後その進捗をモニタリングし、出荷、配送状況、着荷およびAWSへの返却を視覚的に追跡できました。これは、素晴らしいワンオフジョブでしたが、Snowballを既存のバックアップやデータ転送モデルと統合したいと考えるお客様のニーズに合うものではありませんでした。これらのお客様や ストレージパートナー様から頂いたリクエストに基づいて、本日、Snowballジョブ管理APIを導入しました。
Snowball ジョブ管理 APIによって、お客様とパートナー様は、Snowballを自身のデータ管理ソリューションの一部として統合することが可能になります。以下が主要なファンクションです:
CreateJob
– インポート/エクスポートのジョブを作成し、アプライアンスの出荷を開始しますListJobs
– ジョブのリストとステータスを取得しますDescribeJob
– 特定のジョブについての情報を取得します
より詳細については API リファレンス を参照してください!
この新しいAPIを利用したクリエイティブでイノベーティブなアプリケーションが出てくるのを楽しみにしています!思いついたことがあれば、コメントに残してください!
S3 アダプタ
新しいSnowball S3 アダプタによって、まるでAmazon S3 エンドポイントがオンプレミスで稼働しているかのようにSnowballにアクセスすることが出来ます。これによって、Snowballへのデータの出し入れに今お使いのS3セントリックなツールをご利用いただけます。アダプタは、複数のLinuxディストリビューション及びWindowsリリースで利用可能であり、簡単にインストールできます:
- Snowball Toolsページから適切なファイルをダウンロードしてローカルディレクトリに展開する
- アダプタの構成が適切かどうかを確認する(アダプタはデフォルトで8080ポートをリッスンします)
- Snowballをネットワークに接続しそのIPアドレスをビルトインディスプレイから取得する
- コンソールを開いてアンロックコードとジョブマニフェストを取得する
- IPアドレス、アンロックコード、マニフェストファイルを指定してアダプタを起動する
アダプタが起動すれば、ローカルエンドポイント(オンプレミスホストのIPアドレスとリスナーポート)を使うよう構成するだけでご自身のS3セントリックツールが利用できます . 例えば、こちらが s3 ls
コマンドをオンプレミスホストで実行する方法です:
$ aws s3 ls --endpoint http://localhost:8080
Snowballにファイルをコピーした後に、期待したファイル数がコピーされたかどうかを簡単に検証することが出来ます。:
$ snowball validate
アダプタの最初のリリースは、バケットおよびサービスに対するGET、バケットとオブジェクトに対するHEAD、オブジェクトに対するPUTおよびDELETE、そしてすべてのマルチパートアップロードオペレーションを含む、S3 APIのサブセットをサポートします。ご自身のコードやサードパーティのツールを利用してアダプタにアクセスしようと思われている方は、テストを実施することをお勧め致します。
より詳細については、 Snowball Transfer Adapterを参照ください。
今利用できます!
これらの新しい機能は、今ご利用可能ですので本日から使いはじめることができます!