Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2019/7/29週
みなさん、こんにちは。AWSソリューションアーキテクトの下佐粉(しもさこ)です。
今週も週刊AWSをお届けします。このシリーズでは、毎日のようにリリースされるAWSの新機能や新サービスを一週間単位でコンパクトに紹介しています。毎週火曜か水曜ぐらいを目処に更新しています。
梅雨が明けたと思ったら、急激に熱くなりましたね。私はあまりの暑さに折りたたみの日傘を購入してみました。直射日光が体に当たらないだけで体への負担が全然違いますね。暑い時間に外出する必要がある方にはおすすめです。
では先週のアップデートを見ていきましょう。
2019年7月29日週の主要なアップデート
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- 7/29(月)
- 新しい AWS 中東 (バーレーン) リージョンを発表
AWSの新しいリージョン、中東 (バーレーン)リージョンが利用可能になりました。3つのAZ(アベイラビリティゾーン)を含みます。これによりAWSでは計22のリージョンと69のAZが利用可能になりました(大阪ローカルリージョンは除いた数です)。
- 新しい AWS 中東 (バーレーン) リージョンを発表
- 7/30(火)
- Amazon EC2 の休止機能が Ubuntu 18.04 LTS で利用可能に
EC2 の休止機能はAmazon Linux (1)で利用可能でしたが、これがUbuntu 18.04 LTS でもサポートされるようになりました。休止の利用条件はOSだけでなく、利用インスタンスファミリーも関係しますので、リンク先の説明をご確認ください。 - Amazon EC2 オンデマンドキャパシティー予約が複数の AWS アカウント間で共有可能に
オンデマンドキャパシティ予約は、利用したいEC2インスタンスを予約(確保)するための機能ですが、これが複数のアカウントにまたがって予約を実行出来るようになりました。大きい企業ではシステムごとや開発・本番環境ごと等でAWSアカウントが分かれるのが一般的なので、そういったケースでも予約を実施しやすくなりました。 - ボリューム、イメージ、インスタンス作成用の AWS API コールでブロックストレージのボリュームタイプが指定されていない場合の EBS のデフォルトのボリュームタイプが gp2 に変更されました。
各種AWS API コールでブロックストレージ(EBS)のボリュームタイプが指定されていない場合のデフォルトがStandard(マグネティック)からgp2に変更されました。一般的な利用においてはstandardを積極的に利用すべき状況は少なくなりつつありますが、何らかの理由で利用しており、かつEBS作成時にボリュームタイプを指定していない場合はご注意ください。
- Amazon EC2 の休止機能が Ubuntu 18.04 LTS で利用可能に
- 7/31(水)
- Amazon FSx でファイルを以前のバージョンに復元するための Windows シャドウコピーのサポートを開始
Microsoft Windowsファイルシステムを提供するFSx for Windows File ServerがWindows シャドウコピーに対応しました。これにより、ある時点でのスナップショットを簡単に作成することが可能です。今後新しく作成されるボリュームで利用可能です。既存ボリュームについては今後対応の予定です。 - Amazon MSK で Apache Kafka バージョン 2.2.1 のサポートを追加し、欧州 (ストックホルム)、アジアパシフィック (ムンバイ)、アジアパシフィック (ソウル) リージョンで利用可能に
Apache KafkaのフルマネージドサービスであるAmazon Managed Streaming for Apache Kafka (Amazon MSK) で、新しいクラスター向けに Apache Kafka バージョン 2.2.1 のサポートが開始されました。
- Amazon FSx でファイルを以前のバージョンに復元するための Windows シャドウコピーのサポートを開始
- 8/1(木)
- EMR 5.25.0 で 3 倍に向上した Spark のパフォーマンスを実現
EMR 5.25.0がリリースされました。これによりSpark 2.4.3、Presto 0.220、Apache Hive 2.3.5、Apache Tez 0.9.2といったソフトウェアが利用可能になった事に加えて、Sparkにおいては結合順序の最適化やブルームフィルタ結合が提供される事によるパフォーマンス向上が実現されています。こういった改善はEMRでは継続的に行われていて、例えば5.24.0ではダイナミックパーティションプルーニング等が追加されています。利用には設定も必要になりますので詳細はこちらを参照してください。 - Amazon DocumentDB (MongoDB 互換) に、Aggregation Pipeline 機能と診断機能を追加
MongoDBと互換性を提供するAmazon DocumentDBで集約演算子の $in、$isoWeek、$isoWeekYear、$isoDayOfWeek、$dateToString、集約ステージ $addToSet などのAggregation Pipeline機能が追加され、より互換性が向上しました。 - AWS CloudFormation で StackSets の引き上げられた上限をサポート開始
CloudFormationのスタックセットの上限が引き上げられました。保持できるスタックセットの数が20から100へ、スタックセットごとに保持できるスタックインスタンスの数が500から2,000になり、より大規模なニーズにも対応できるようになりました。 - Lambda@Edge が Python 3.7 のサポートを追加
Lambda@Edgeは、CloudFrontのエッジロケーション、つまりEC2に通信が届く前にLambda関数を実行できる機能です。Webサーバに入る前にリクエストにちょっとしたロジックを実行したい場合に便利なサービスで、ホームページに記載されているようなユースケースで利用すると便利なサービスです。これまでNode.jsをサポートしていましたが、これにPython 3.7サポートが追加されました。
- EMR 5.25.0 で 3 倍に向上した Spark のパフォーマンスを実現
- 8/2(金)
- Amazon QuickSight がチャートカラーのカスタマイズをサポート。組み込みダッシュボードをすべてのユーザーに表示可能となり、対応リージョンも追加
BIサービスのQuickSightでカスタムカラーが指定可能になりました。これまでは既存のパレットから選択する形ですが、任意のカラーコードが指定可能になっています。同時にWebサイトへの埋め込み機能も改善され、IAMだけでなくQuickSight独自管理やAD連携での認証であっても埋め込み用のGetDashboardEmbedURL APIが呼び出せるようになり、より多様な環境で埋め込みが可能になりました。
- Amazon QuickSight がチャートカラーのカスタマイズをサポート。組み込みダッシュボードをすべてのユーザーに表示可能となり、対応リージョンも追加
- 7/29(月)
最後に1つお知らせを。AWSの基礎を学習したいという方向けに、「AWSでのVPC作成~EC2起動(Wordpress)~RDS作成~ELBとマルチAZ化」といった操作を体験していただく「AWS Scalable web hands on」という無料ハンズオンを実施しているのですが、これのオンライン版(AWSアカウントさえあれば、全国どこからでも参加可能)が 8月8日(木)15:00-17:00で開催されます。AWSを学習してみたいけど研修に行く時間が取れなくて、、という方はぜひご参加ください。詳細や申込みはこちらのページから可能です。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (@simosako)