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週刊AWS – 2021/12/6週
みなさん、こんにちは。AWSソリューションアーキテクトの小林です。
様々なアップデートが発表されたre:Inventも無事に閉幕し、年末モード一色という雰囲気になってきました。このブログをご覧の皆さんは、re:Inventの発表内容で心に響くものはあったでしょうか?もしまだキャッチアップできていないなぁ、という方はBlackbelt Online Seminarの資料と動画を公開してありますので、ぜひご覧ください。年末に向けてバタバタする時期ですし、気候も安定しないこの頃ですが、体調を崩さないように乗り切りたいものですね。
それでは、12月6日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2021年12月6日週の主要なアップデート
- 12/6(月)
- AWS WAFがCLoudWatch LogsとS3バケットに対するログの直接送信をサポート
AWS WAFのログをCloudWatch Logsのロググループや、Amason S3のバケットに直接送信できるようになりました。CloudWatch Logsに転送した場合はCloudWatch Logs Insightsで直接ログを検索・分析することが可能になります。また、S3でログを保管したい場合はAmazon Kinesis Data Firehoseを経由する必要がありましたが、今回のアップデートでそれが不要になり、直接S3への書き出しができるようになります。 - Amazon RedshiftでシングルノードのRA3.xlplusクラスタを構築可能に
RA3ノードタイプは、Redshift Managed StorageやData Sharing、AQUAといった機能をサポートしています。今回、1台のRA3.xlplusノードからなるクラスタを構築可能になったことにより、こういった重要な機能を低コストで試験・検証を行って頂けるようになりました。(シングルノードのクラスタを利用する場合、可用性には注意してくださいね) - AWS Systems Manager Fleet Managerのコンソールで管理対象サーバのプロセス情報の表示と管理が可能に
AWS Systems Manager(SSM)のFleet Managerを利用して、コンソール上から各サーバ(インスタンス)で実行しているプロセスを表示・管理することができるようになりました。プロセス一覧を表示するレポート機能に加え、不要なプロセスを終了したり実行可能ファイルのプロセス名やパスを指定して新しいプロセスを起動することも可能です。
- AWS WAFがCLoudWatch LogsとS3バケットに対するログの直接送信をサポート
- 12/7(火)
- 大きなアップデートはありませんでした。
- 12/8(水)
- AWS IoT CoreでHTTPコネクション利用時にLambdaベースのカスタムオーソライザーの応答をキャッシュ可能に
AWS IoT CoreのHTTPコネクション向けカスタム認証ワークフローにおいて、Lambdaベースのカスタムオーソライザーの応答をキャッシュすることができるようになりました。キャッシュの有効時間を設定することが可能で、5分から24時間の範囲で指定できます。この機能により認証要求の回数を削減し、Lambdaの費用を削減することができます。 - Amazon Location Serviceにサジェスト機能を追加
アプリケーションに位置情報機能を容易に追加できる、Amazon Location Serviceにサジェスト機能が追加されました。これによってユーザが検索ボックスに入力した住所や地名を入力するとそれに基づいて完全な検索テキストを表示する、いわゆるオートサジェストやオートコンプリートと呼ばれる機能を利用できるようになりました。 - Amazon RDS for MariaDBが新しいマイナーバージョンをサポート
Amazon RDS for MariaDBがMariaDBのマイナーバージョン、10.5.13/10.4.22/10.3.32/10.2.41をサポートしました。
- AWS IoT CoreでHTTPコネクション利用時にLambdaベースのカスタムオーソライザーの応答をキャッシュ可能に
- 12/9(木)
- Amazon EKSのアドオンとしてEBS CSIドライバがプレビュー利用可能に
Amazon EKSのアドオンとして、Amazon EBSのCSI(Container Storage Interface)ドライバーがプレビューとして利用できるようになりました。EKSのコンソールや、CLI/APIを利用してインストール・管理が可能です。 - Amazon FSx for NetApp ONTAPで最小スループットが128MB/sに引き下げ
Amazon FSx for NetApp ONTAPで、従来512MB/sだった最小スループットが128MB/sに引き下げられました。高い水準のパフォーマンスは必要ないが、ONTAPファイルシステムの機能性を利用したい場合により低コストで利用できることになります。 - Amazon Kinesis Data Analyticsが大阪とケープタウンリージョンで利用可能に
Apache Flinkを利用してストリーミングデータに対するリアルタイム分析・変換を実行可能にするAmazon Kinesis Data Analyticsが大阪リージョンとアフリカ(ケープタウン)リージョンで利用可能になりました。
- Amazon EKSのアドオンとしてEBS CSIドライバがプレビュー利用可能に
- 12/10(金)
- AWS Network FirewallがAWS Managed Rulesをサポート
AWS Network FirewallがAWSマネージドルールをサポートし、独自のルールを作成・管理する手間無く最新のセキュリティ脅威への対策を行うことが可能になりました。レピュテーションが低いドメインや、マルウェア・ボットネットと関連付けられたドメインへのHTTP/HTTPSトラフィックをブロックすることが可能です。
- AWS Network FirewallがAWS Managed Rulesをサポート
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)