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週刊AWS – 2023/6/5週

みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。

新年度が始まって2ヶ月が経ちました。もしかしたら、今年度からAWSを触ることになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方にお勧めなイベントがAWS Builders Online Seriesです。7/13に開催される無料のオンラインイベントで、約3時間でAWSの基本を理解できるようなコンテンツになっています。朝9時から、昼2時から、夜7時からの3回の配信を用意しておりますので、ご都合の良い時間を選んで参加いただけます。視聴にはお申し込みが必要なので、ぜひご覧ください。

それでは、6月5日週のアップデートを振り返ってみましょう。

2023 年 6 月 5 日週の主要なアップデート

  • 6/5(月)
    • Amazon Keyspaces(for Apache Casandra)がマルチリージョンレプリケーションに対応
      フルマネージド型のApache Cassandra互換データベースサービス、Amazon Keyspacesがリージョン間のレプリケーションに対応しました。リージョン障害への対策のみならず、複数リージョンに展開するアプリケーションのパフォーマンス向上に活用できます。
    • AWS Glue for Rayが一般利用開始に
      Pythonによる並列分散処理を記述できるオープンソースのフレームワークであるRayを、AWS Glueでご利用いただけるようになりました。データエンジニアやETL処理の開発者が、複雑なデータ取り込み処理をスケールさせることが容易になります。
  • 6/6(火)
    • Amazon SageMaker Automatic Model Tuningでパラメータの自動調整機能が利用可能に
      Amazon SageMaker Automatic Model Tuningで、ハイパーパラメータの範囲やチューニング戦略、必要なジョブの数など従来は設定が必要だったパラメータを自動調整するオプションを選択できるようになりました。これにより望ましいモデルを得るまでのプロセスが加速され、それによって使用するリソース量の削減も期待できます。詳細についてはブログもどうぞ。
    • AWS SignerとAmazon ECRによりAmazon EKSでのコンテナイメージに対する署名と検証が可能に
      マネージドな署名サービスAWS SignerとAmazon ECR(Elastic Container Registry)を併用することで、コンテナイメージに対する署名とその検証を行えるようになりました。これによって承認されたコンテナイメージのみが、Amazon EKSクラスタにデプロイされることを保証できるようになり、セキュリティやコンプライアンス要件を満たすことが容易になります。詳細はブログをご覧ください。
    • Amazon CloudWatch LogsのLive Tail機能を発表
      Amazon CloudWatch LogsでリアルタイムにログをチェックできるLive Tail機能がリリースされました。トラブルシューティングをしているときは、怪しいログが生成されていないかをリアルタイムで目視したいこともあります($tail -f logfile | grep “errorcode”のように。私も昔はよくやっていました) 。こういった作業をCloudWatch Logsで実現するのがLive Tail機能です。詳細についてはドキュメントをどうぞ。
    • AWS Glue Data Qualityが一般利用開始に
      データレイクとそこに至るまでのデータ流路であるデータパイプラインの品質を自動的に測定・監視するAWS Glue Data Quality機能が一般利用開始になりました。AWS Glue Data Qualityはデータについての統計を自動取得し品質を可視化するとともに、管理者に警告することで問題の根本原因分析のきっかけを提供します。これによって、不正な(あるいは低品質な)データが蓄えられることを回避することが可能になります。
  • 6/7(水)
    • Amazon QuickSightがBI環境のデプロイや管理を自動化するためのAPIを提供開始
      Amazon QuickSightでダッシュボードや分析、データセット、データソースなどのQuickSightを構成する各種アセットをエクスポート・インポートするためのAPIを提供開始しました。既存環境で構築したものをベースに複数の環境に展開したり、バックアップやリストアのためにもご利用いただけます。
    • Amazon SageMaker Canvasの機能強化を発表
      GUIを利用してコーディングなしに、機械学習による予測モデルを作成・利用できるサービスがAmazon SageMaker Canvasです。今回、再トレーニング機能がリリースされモデルの精度を継続的に改善することが容易になりました。また、データが入力されると自動的にバッチ予測を実行することも可能になり、予測ワークフローを自動化することも可能になりました。
    • AWS LambdaがRuby 3.2をサポート
      AWS LambdaでRuby 3.2がサポートされました。マネージドランタイムと、コンテナベースイメージの双方でご利用いただけます。
  • 6/8(木)
  • 6/9(金)
    • 基盤モデルFalcon 40BがSageMaker JumpStartで利用可能に
      Amazon SageMaker JumpStartは事前構築済みの機械学習ソリューションを数クリックでデプロイし、利用できるサービスです。今回、Technology Innovation Institute(TII)が提供する最新のFalcon 40Bという基盤モデルを利用できるようになりました。

それでは、また来週!

ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)